いい歯の日のイベント2009
新型インフルエンザの影響で
歯科衛生士学校の1年生の
見学実習が突然キャンセルになった。
私が授業を受け持った彼女たちの
成長を楽しみにしていただけに
とても残念ではあるのだが、
私たち歯科医師や歯科医院のスタッフの
新型インフルエンザのワクチン接種は
いつになれば順番が来るの?
優先順位がどこまでも低い私たち!
凄く寂しさを感じる。
昨日から、いい歯の日のイベントが
当院と関係の深い施設で順次開催され始めた。
11月8日は、「いい歯の日」
毎年恒例のイベントも10年以上続いている。
延べ人数で言えば、1000人を超える高齢者の
方を前に歯科のイベントが続いているのは
ひとえに当院のスタッフの頑張りの賜でしかない。
行動を初めて起こすためには、大変なエネルギーが
必要なものだが、継続するのにも大きなエネルギ-
がいるものだ。
今回は新型インフルエンザの流行で
開催が危ぶまれていた「いい歯の日」のイベントだけに
無事始まってほっとしている。
「いい歯の日」のイベントは、高齢者の方に
噛む大切さや、食べる喜びを再認識してもらって
いつまでもお口からものを食べて、元気になって
もらうために、スタッフは、クイズやトークで
会場を盛り上げて行く。
当院では、他にも長続きしているイベントがある。
例えば、妊娠中の女性を対象とする
「母親教室の歯科バージョン」である。
この母親教室は、18年目に入り、毎月1回は行っているので
何と200回を超えた。
延べ人数で言えば、4000人近い妊娠中の方に
私と当院のスタッフは、話をしている計算となる。
お正月の1月3日に行って、参加者がたったの2名しかいなくても、私たちは18年間あきらめないで頑張った。
数年前から、当院の子供予防クラブ
「ミガキッズクラブ」のイベントも始まった。
また当院でインプラント治療をされた方と
共に岡山全日空ホテルでお食事を楽しもうという
「なかの歯科インプラント友の会」も今年3回目を
迎えて、益々ヒートアップしている。
イベントを長続きさせるには、あるコツがある。
それは優秀なスタッフに任せることだ。
忙しい院長が先頭に立って陣頭指揮を取るようでは
決して長続きしない。
「ミガキッズクラブイベント」も、「なかの歯科インプラント友の会」
のイベントも、今ではほとんど当院の優秀なスタッフが仕切っている。
しかし、残念なことに、当院で開催したイベントが
全て長続きしている訳では無い!
短命に終わったイベントもある。
このイベントは、ほとんどのスタッフは知らないと思う。
当院は、開業してしばらくは、毎月一度、
その月に初診で来院されたお子様とお母さまをお呼びして
「子供の虫歯予防のための母親教室」を開催していた。
当初は、もの珍しも手伝って、多くの親子に参加してもらった。
「母親教室」の内容は、日本一の小児歯科と言われていた
岡山大学歯学部小児歯科学教室の母親教室の完全なるパクリであったので
内容は素晴らしかったと私は思っている。
無料でカリオスタットと呼ばれる虫歯検査を行って
面倒だったが、参加者全員に結果については私のコメントを
付けて郵送で送っていた。
私が一生懸命頑張りすぎて、暑苦しかったのか?
それとも若さの故、至らない点が多かったのか?
次第に参加者は減少した。
ある月に、わずか1組だった申込者の
あるお母様とお子様は、当日1組だけと知って
その場で私の話すら聞かれないで、そのまま踵を返して帰られた。
そのことがきっかけで、「子供の虫歯予防のための母親教室」は終わった。
「晴れてよし 曇ってもよし 富士の山
もとの姿は かわらざりけり」
山岡鉄舟の言葉が今となっては、深く心に染みいる。
「多くの参加者が来てもよし 少ない参加者しか
いなくてもよし 歯科医院のイベント
私たちがイベントを開催する目的は、
決してかわらない!」