日曜日の夕食を
久しぶりに私が担当する！

私のオリジナルレシピである
サーモンといくらの親子パスタ！

火加減と塩加減が命の絶妙なパスタだが
その日のセミナーの疲れのためか？
料理に全く勢いが感じられない！！

ダルビッシュは腰痛のために３０％の出来でも
あの巨人打線を押さえた。

大切な家族に、心をこめた料理ができないようでは
大切な患者さまに、心をこめた診療なんて絶対できやしない！！

日曜日、岡山大学歯学部同窓会では、
審美とインプラントで有名な福島の小濱先生を
お招きして１日セミナーを開催した。

小濱先生は、日本の歯科医師で知らないものは
決していない！

少し前に審美関係の書籍とＤＶＤを発売されていて
今が旬の、全国から講演依頼で引きて数多の先生である。

今回の小濱先生を、岡山にお呼びしようと言いだしたのは
何を隠そうこの私だった。

小濱先生の本とＤＶＤに感激した私は
昨年、東京医科歯科大学で開催された
小濱先生の２日間のコースに参加して
凄い感銘を受けた。

初日の昼休みに「ぜひ岡山に！」と
勝手に岡山にお呼びする段取りを取り付けた。

そして、その小濱先生が土曜日の夜に岡山に
来られることになった。

私たち同窓会の理事は小濱先生をお迎えするに当たって
とても緊張した。

粗相の無いようにと、細心の注意を払った。

土曜日の小濱先生を囲んでの懇親会は無事に終了した。

翌日の日曜日、小濱先生をホテルまで
御迎えに上がるのはこの私の役割！

事故が起きてはいけないと、ここでも細心の注意を払って
自分の車は林原の駐車場に止めて
あえてホテルから大学までタクシーで移動した。

会場となる岡山大学歯学部の講義室は
セミナー開始の３０分も前にも関わらず
凄い熱気に包まれていた。

実は今回のセミナーは同窓では久しぶりなる大入り袋！
満員御礼のセミナーとなった。

さすがは小濱先生！ネームバリューだけで
これだけの参加者が集まるとは！！

小濱先生の一日のセミナーは凄かった。

さすがに日本のトップレベルの診療は凄い！！
非の打ちどころが無い、完璧な仕事に
この私はノックダウン！！！

会場の熱気は、最高潮まで膨れ上がり
一日のセミナーの最後の質疑応答の時間となった。

普通は手を挙げての質疑応答は
最初に質問する人がとても勇気がいるために
なかなか質問が会場から出ないことも多い。

そんな時には、会長である私にぜひ質問して欲しいと
座長と司会を兼用するＴ先生から私は依頼を受けていた。

しかし、そんな事前の打ち合わせとは裏腹に
会場からドンドンと質問が飛び出した。

この調子なら私の出る幕はないな！と
私は高を括っていた。

当初のセミナー時間を大幅に過ぎてまでも
会場から多くの質問がドンドンと出ていた。

座長のＴ先生が最後の締めに入った。

「それでは時間も過ぎていますので、
あと一人の質問を持って、質疑応答を
終わりにしたいと思います。」

その言葉で会場が緊張したのか？それまで順調に
会場から出ていた質問が、なぜかピタッと止まってしまった。

あと一人と言った手前、座長のＴ先生も
引けに引けない状態になってしまった。

「中野先生！」

「中野先生！！」

Ｔ先生が私に何度も目配せを送る。

これは私に最後の質問をしろって言う
ブロックサインだ！！

実は私はいつでも質問が出来るように
一つの質問を考えていた。

「インプラントに炎症が起きて骨の吸収が起きた場合の
リカバリーの具体的な方法について！」

しかし、しかし、あと一人と言われた直前の質問で
私がしようと思っていた全く同じ質問をＳ先生が
既にしてしまっていたのだ。

ピーーンチッ！！

頭が真っ白！

昨日から疲れ果てている私だが、最後の力を振り絞って
脳ミソを最高にキュンキュンと回して数秒で質問を考える！！

私が最後に行った質問は？

果たして滑ったか？それとも
バッチリと的を得たのか、
それだけは内緒にしたい！！

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。