広島SJCD幽霊会員1号
月曜からお疲れモードの私は
ロータリークラブに行くのに
禁断のタクシーを使う!
タクシーなら10分間車内で
寝ることが出来るからだ。
本日の講話は、倉敷芸術科学大学名物教授の
須見先生の納豆の話!
須見先生は、今やテレビに引っ張りだこの有名人だが
お話を伺って、納豆と歯磨き粉のコラボレーションを
真面目に考える。
ネバネバの歯磨き粉がお目見えする日も決して遠くない!!
だって、須見先生と私は??
土曜日の懇親会の開始時間は7時であるのだが
3時間前の午後4時に集合!
日曜日は講演会開始時間は9時なのに
2時間前の午前7時に会場に集合!!
そのため早朝のジョギングタイムのために、私が岡山から
持参したランニングシューズは単なるお荷物になった。
私は、広島SJCDは会員にはなっていたものの
例会には一度も参加していない幽霊会員だった。
せめてもの罪滅ぼしにと、私は日曜日のスライド係に
全精力を傾けて、絶対成功させようと心に誓う!
講演会の一番の要はスライド撮影!
これが、ピントが合わなかったり、PCとプロジェクターの
相性が悪かったり、ムービーが映らなかったりすると
せっかくの講演会が台無しになってしまう。
私は今の同窓会の会長をする前は、同窓会学術担当副会長を
10年以上行っていたので、講演会の開催は、ある程度
慣れていると自負している。
そんな私が一番恐れるのが、やはりスライドのことだ。
そんな私にスライド係が回ってくるとは?
奇妙なご縁を感じる。
そんな私の気持ちを察したのか?どうかは知らないが
講師のトップバッターの歯科技工士N先生は
私にマックのPCを渡した。
私は前日の懇親会でカリスマ歯科技工士のN先生と
長時間話をしていた。
私心底この人は凄いと思った!
N先生は私にこう話したのだ。
「自分が歯科技工士として、今しっかりとした仕事をするのは当たり前!」
「これからの私の仕事は、私の後を進む後輩の歯科技工士を育てること!」
「私が死んだ後も、日本の歯科技工の灯が
いつまでも赤々と転じ続けるように、今私が行動すること!!」
「日本から世界に目を向けて、日本人の歯科技工士もグロ-バルな仕事ができるようになること!!!」
いやはや凄い!!一流と呼ばれる人は自分が死んだあとの業界のことまできちんと考えて、世界に目を向けて仕事をしている。
S先生は「私の使命は?」を何度も何度も口にした。
日本の歯科医師で、日本の政治家で、今から100年後、200年後
自分が死んだ後の日本の未来まで考えて行動している人が
いったい何人いるのだろうか?
少なくともこの私は、そこまで長期の展望を
立てないまま行動している。
凄い人がいるものだ!
そのN先生のマックのPCを落とさないように
気を付けて壇上へと運ぶ!!
次から次へと日本を代表する歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士の
先生方の発表は続いた。
最後のY先生の講演が無事終了して全ての
プログラムは無事終了した。
「広島SJCDの会員は、打ち上げがあるので
全員5時に受付に集合して下さい!」
そうアナウンスがされる中、1日、いや2日間の疲れを
体中に感じていた私は、ひっそりと広島駅へとタクシーで向かった。
一日中、スライド係に追われて、会場でゆっくりと読むことが
出来なかった講演会の抄録を、私は復習がてら
新幹線の中で読み始めた。
今日の講演は本当に素晴らしかった。
抄録を読んでいると、素晴らしい講演が
フラッシュバックされて、その日の一日の苦労が
報われるような気がしていた。
本当に素晴らしい講演だった!!!
抄録の最後のページに、
広島SJCDの会員名簿が掲載されていた。
誰もがそうするように
私も自分の名前を探し始めた。
無い!
無い??
私の名前は名簿の
どこにも書かれていなかった。
やはり私は、正真正銘の
幽霊会員だったようだ!!