予防歯科と小児歯科
昼のミーティングで
当院の今後の方向性を話す。
スタッフが増えれば増えるほど、
その大人数のスタッフをまとめることは
より困難になってゆく。
院長の私のリーダーシップが試される。
そんな私だが、女性スタッフより男性スタッフから
好かれることが多いのはなぜ!(変な意味でなくて!)
私が大学を卒業したのが24歳、
卒業して既に22年が経過した。
岡山大学歯学部の卒業生も
全国で1500名程度の規模になり
全国の歯学部、歯科大学、医学部で
教授になった同窓生も10名程度いる。
その反面、時が過ぎゆくのは早いもので
私たち、岡山大学歯学部2期生が講義を受けた
当時の教授方も、多くの先生が定年で退官された。
昨年、予防歯科の名物教授だったW先生が
退職されたので、私たちがお世話になった
先生は、今では小児歯科のS教授しかいなくなった。
私たちは、全ての教室の先生にお世話になったのだが
私個人にとって言えば、岡山大学歯学部予防歯科学教室と
岡山大学歯学部小児歯科教室には、凄い「思い入れ」がある。
私たちは学生の時から、予防歯科のW教授の教えの元
予防の重要性を、根本から叩き込まれて育った。
今でこそ、予防歯科の重要性、大切さが当たり前のように
叫ばれているが、私が大学を卒業した22年前は
ちまたで、予防歯科のことを声高に叫んでいるのは
一部の少し変わった歯科医師だけだった。
岡山大学歯学部で研修を担当するある先生は、
岡山大学卒業生と他大学卒業生の一番大きな
違いは、予防歯科に関する認識だと言われた。
岡大卒業生は、予防を凄く大切にしている!!
それもこれも、予防歯科のW教授に
学生時代から、しごかれた賜物だと思う。
小児歯科の教えも、凄く為になっている。
岡山大学歯学部小児歯科の教室は日本で一番
患者数が多く、一番繁盛している小児歯科と言われていた。
その小児歯科での教えは、「子供を泣かさない治療!」
子供に対するマネージメントの凄さを私たちは
学生時代から、直接学んだ。
名物講師の先生も多く、多くの刺激を受けた。
当院で勤務する歯科医師が、簡単に
子供を泣かす様子を見て、私は何度も激怒した!!
「どうして、子供を泣かせるんだ!!」
他大学卒業の先生は、私の言葉が理解できなくて
時には凄く反発された。
その小児歯科のS教授も、少し先に退職される。
寂しくなったものだ。
本当は私は、予防歯科も、小児歯科も得意で、
大好きな分野なのだが、私の年齢と共に
私が見る患者さんの年齢も段々と上がる傾向にある。
最近では、私より、小児歯科が得意な女性の先生も増えたから
私自身が、泣き叫ぶ子供をあやしながら
虫歯の治療をするなんてことは、ほとんどなくなった。
それも少しだけ寂しい!!