歯医者のトイレの座り方
歯科医師会の新しい役職を
引き受ける!
朝礼で、そのことをスタッフに
話した途端、失笑が漏れる。
「院長、これ以上自分を忙しくしてどうする?
それより、もっと私たちをしっかり見て!!」
声にならない声が聞こえる!!
今夜は歯科医師会の会議+
同窓会の会議のダブルヘッダー!
ゴルフをする時間も、テレビを見る時間も
キャバクラに行く時間も捨てて、
私は自分の人生に何を求める?
ある人から、こんな話を聞いたことがある。
それは自分のお爺さんのトイレでのある話だ。
ある時に、自宅のトイレのドアを開けると
そこには鍵が掛かっていなくて、
自分のお爺さんが、洋式トイレの便器にしゃがんで
用を足していた。
「ごめんなさい!」と謝ってドアを閉めたものの
ある違和感が強く残ったと言われる。
その違和感とは?
お爺さんと目が合わなかったからだ!
彼のお爺さんは、洋式トイレの便器に通常とは
逆の方向に向いて用を足していたのだ。
普通は洋式トイレでは、座るなら後ろ向き?に座って
ことを済ませるのが一般的な使用方法だと思う。
しかし、彼のお爺さんは、水のタンクを両膝で挟むような
ポジションで座って、ことを行っていたらしい。
今は亡きお爺さんは、たまたまその日だけ
気が向いて普通とは違う向きで用を足していたのか?
それても、生まれてからずっと洋式トイレでは
そのようにことを行っていたのか?
今となっては不明であるが、歯科医院の仕事でも
同じようなことによく遭遇する。
当院では、歯の根っこの治療の仮封(かりのふた)には
今までカルボセメントと呼ばれる硬いセメントを
どんなケースでも必ず使用していた。
私がそうするので、当院の全ての歯科医師は
同じように歯の根っこの治療の仮封は
カルボセメントを使っている。
ここ1、2年、大学病院から、研修医の先生が多く
見学に来られるようになって、多くの研修医の先生から
「どうして、仮封に、ストッピングや、キャビトンなどの
水硬性仮封セメントを使わないんですか?」と質問された。
「どうしてって?」
「大学では、今はどうしているの?」
私からの逆質問だ!!
お爺さんのトイレのような出来事が
実際の歯科医院では数多く起こっているかもしれない!!
院長の思い込みと言う名のもとに!!
あなたは洋式トイレの正しい座り方を
本当に知っていますか?
あなたは、歯の根っこの治療の時の、
正しい仮封の仕方を知っていますか?