アメリカ審美歯科学会 その1
ホノルル到着は予定通りの時間!
無事届けてくれた大韓航空に感謝するとともに
少しでも早く空港を出ようと考える。
ウキウキトロリーも、入国審査もとてもスムーズに終わり
空港からタクシーを拾って、会場のホノルルカンファレンスセンターの
すぐ横のアラモアナホテルへとタクシーを走らせる。
部屋に早めにチェックインができたので、急いでシャワーを浴びて
スーツに着替えて、学会会場へと歩いてゆく!
日本から申し込んでいたのでスムーズに手続きは進んで
私はアメリカ審美歯科学会にほとんどはじめてきちんと参加することができた。
日本の学界とアメリカの学会の大きな違いは
その費用の違いと、システムの違いだった。
日本で学会に参加すると高くても3万円程度の参加費で
参加できるのだが、このアメリカ審美歯科学会の参加費は15万円程度かかる。
日本の学会の数倍である。
しかし、高いこそ至れりつくせりのサービスがあって
ハンズオンコースと言って少人数制の実習付きのコースが数多く選べることと
会員同士の親睦を深めるためのミーティングと称しての飲み会、食事会の
多さも特筆すべきである。
またこの学会は朝も早く、朝の7時から展示会場は開いていて
参加者はこの横のスペースで無料で朝食や昼食のサービスを受けることができる。
まさに日本にはない形式の学会である。
到着した午前中、日本アンチエイジング歯科学会会長の松尾先生のレクチャーを受けた後、私は初めてのランチサービスを利用することになった。
結構込んでいる。日本人の姿を探すも見つからない!
8人がけの丸テーブルの空いている席を探して
「ここ空いていますか?」と英語で話しかける。
その瞬間、驚いた出来事が起こった。
「君はどこから来ているの?」
そのテーブルの初対面の4名が椅子から立ち上がって
「ウエルカム!私はナッシュビルから来ているマイクだよ!」
「私は、フロリダから来ているトムだよ!」
「君を歓迎するよ!」
と最高の笑顔を持って、大歓迎を受けたのだ!
驚いた!このフレンドリーな対応は
日本では考えられない!
「笑顔」とありがとうの言葉が日本一の歯科医院と言いながら
この人たちの笑顔のすばらしさは何だろう?
やはり、アメリカは凄いと思った瞬間だった。
昼休み、展示物を慣れない英語を駆使しながら
面白いものはないかと、がんばって聞いて回った私だが
午後のレクチャーは、思い切って少人数制の
ハンズオンのコース、前歯のオールセラミックスと
ラミネートベニアの歯の削り方のコースへ参加した。
会場を見渡すと、日本人の姿は見当たらない!
横に座ったアメリカ人と目が合った瞬間
「ハイ!私はカリオフォルニアから来たトムだよ!」と
握手を求められる。
何とかなる予感?
講師の先生の英語は早口で言っていることの20%程度しか理解できない!
またアメリカの先生は凄く歯を削る!すぐに歯を削る傾向にある。
これをそのまま日本に持ち帰るのは?と疑問に思いながら
折角の時間なので有効に使おうと見よう見まねで実習を進める。
本当にコースはフランクに進み、その場で会場から多くの質問が出た。
講師の先生のジョークが、その場で笑えない自分が悲しい!
歯科の単語なら理解できるはずと思い込んだ自分が情けない!!
初日のレクチャーを終えて、時差に少しだけ苦しみながら
歩いて5分のアラモアナホテルへと戻った。
このホテルは会場から近くていいのだが
6階の私の部屋からは海はもちろん見えないで
山ももちろん見えないで目の前のビルの壁しか見えない
部屋だったが、ここですごす時間は少ないので
特別に不便は感じない!
それよりも私にとって一番大きな問題は
どこで誰と夕食を食べるかということだった。
学会の会場にはホワイトニングで有名な椿先生や、スピーカーをされた
松尾先生の姿があった。今までに何回かお話をさせてもらったことは
あるのだが、いきなり夕食をご一緒しましょうと言う仲でもない!
他に会場であった日本人の先生に積極的に声をかけるも
団体で来られていたり、家族の方と来られていたり!
私のように1人ボッチでの飛び込みの先生の姿は無い!!
あきらめて、アラモアナの先までトボトボと歩いて
韓国料理の店に入る。アラモアナの北はコリアタウンの様相を呈していて治安に十分な注意が必要だが安くてうまい韓国料理の店が多い!
ここで食べた辛い冷麺と甘いカルビの夕食はとても美味しかった。
一人で食べる辛い冷麺だが、とても美味しかった。