スイッチを入れる!
歯科医師国家試験
今年の全体の合格率
67,5%
岡山大学歯学部
89.3%
先日、謝恩会で話をした61名の卒業生の中で
5名がダメだった。
ダメだった人も、心を強く持って1年間頑張って欲しい!!
【スイッチを入れる】
私は22年前に岡山大学歯学部を卒業した。
その時は夢と希望に燃えていて
「卒業して4年か5年後に開業する!」と目標を定め
その目標から逆算して、小さな行動目標を決め行動してきたつもりだ。
「強く願えば叶う!」
今から17年前、卒業して5年後に
この地に歯科医院を新規で開業した。
しかし、その開業はスムーズに進んだ訳ではなかった。
当院は立地が悪く、すぐ近くに数件の歯科医院が出来る予定があったために
何度も頭を下げてお願いしたのだが、岡山の某C銀行は当時の私に融資はしてくれなかった。
結局、歯科医院専門のローン会社から高い金利で融資を獲得して
何とか開業にこぎ着けた。
C銀行の融資担当者の人の判断は正しかった。
立地が悪いために、開業しても患者さんが来られないのだ。
開業1年目は本当に苦労した。
産婦人科や内科、老健施設、近くの人が集まる場所には
全て頭を下げて、挨拶をして回った。
2年目から徐々に患者さんが増えていった。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる!」
私は当初のやる気や熱さを忘れて、努力という言葉すら忘れていた。
今だから言える話だが、借金もほとんど返していないのに
何を血迷ったのか?ヤナセに行って、その当時発売開始で
予約しても6カ月待ちと言われていたベンツのSLKを新車で注文したのだ。
「奢れるものも久しからず!」
そんな奢れていた私に罰が下った。
今から11年前に、ある会社が崩壊して、私も当院も、その波に大きく呑み込まれた。
借金は増えて、二進も三進もいかない状況にまで、追い込まれることになった。
「人間は生きるか死ぬかの瀬戸際でスイッチが入る時がある」
そんなことを聞いたことがあるが、その時でも私のスイッチは決して入らなかった。
友人の歯科医師が当時、アメ車の新車を購入した。
「キャデラックはいいぞ!」と自慢していた。
そんな私の元に、ベンツのSLKの順番が来ましたと、連絡があった。
私はヤナセの営業所にまで出かけて、頭を下げて事情を話して
お断りのお願いをした。
その時の私は、申し訳ないと言う気持ちより、屈辱に近い思いを感じていた。
その時から数年間、私は大きくマイナス思考に陥っていった。
出来ない理由やグチが日常生活の中で増えていった。
しかし、そんな私だが、ある時に
スイッチが入る経験をした。
それは、、、