アジア最大の歯科グループ Ye歯科
月曜日の成人の日
私と妻はソウルにいた。
その日は今回の旅行の最大のイベント
アジア最大級の歯科グループ Ye歯科の本院で研修を受ける日だった。
Ye歯科は、韓国のみならず、中国やベトナムにもフランチャイズの歯科医院を持ち、今では65歯科医院のグループとなっている。
その代表のパクインチュル先生は、数年前から日本でも講演会を数回行っていて、私も東京の講演会と大阪での講演会に参加したことがある。
懇親会で直接お話したパクインチュル先生は、私の持っていたやり手のビジネスマンと言うイメージよりは、まじめな一人の歯科医師に過ぎなかった。
今、日本の歯科は閉塞感が漂い、韓国の歯科医院から、何かを学ぼうと
多くの日本人の歯科医師がYe歯科の講演会に参加していた。
私は、今回遠路はるばるソウルまで足をのばして、講演会では決して伝わることのなかったYe歯科の強みを、直接学びたいと思っていた。
迷うといけないので、ホテルのフロントでYe歯科の場所を調べてもらって
病院情報としてプリントアウトしてもらった。
その紙を持って、私たちはタクシーに乗り込んだ。
タクシーが付いた場所は、日本で言う青山のような清楚な場所であったが
私が本で読んでいたYe歯科の本院のイメージと違っていた。
しかし私が講演会で見ていたあのブルーのYe歯科のマークが確かにそこにはあった。
話を聞くと、そこは「Ye歯科 アックジョンドン院」だった。
しまった!うっかりしていた。
Ye歯科はソウル市内だけでも25件近くあるはずだ。
どうやらホテルのフロントでもらった紙は本院でなくて、
アックジョンドン院の住所が書かれていたようだ。
私たちはYe歯科アックジョンドン院の受付に泣きついた。
その受付の方の対応が素晴らしかった。
その歯科医院の受付の方は、薄手の清楚な薄いブラウンのスーツを着ていた。
まるで大企業の受付の方の様なファッションだった。
いきな飛び込みできた、患者でもない日本人の私たちのために、
本院にすぐに電話してくれて、本院の住所と電話番号をメモ用紙にさらっと書いた。
そして、私たちを先導して建物を降り、表の道路に出て、極寒の中、タクシーを止めてくれた。
そして、運転手さんに本院への道筋を細かく指示してくれた。
その朝のソウルの気温はマイナス10度!その凍りつくような寒さの中、初対面の私たちのために、彼女は薄いスーツそのままで、道路まで出てタクシーを止めてくれる。
それも完璧な英語と完璧な笑顔を添えて!
Ye歯科の、講演会では決してわかならい強み、いや凄みを見せてもらった瞬間だった。
タクシーはチョンダムに進んで、「ここです!」と言われた目の前には
ホテルのような新しい15階建ての大きなビルが聳えていた。
その15階建ての漢江(ハンガン)を見下ろす新しいビルがYe歯科の本人と知って私たちは驚いた。
でかい!!
ホテルか?ここは??
そのYe歯科の本院には、普通の歯科医院の受付カウンターは無かった。
私たちはエレベーターで14階のワインバーへと進んだ。
このYe歯科本院は、歯科医院にワインバーを併設している。
初診の方は、このワインバーで、まずは初診カウンセラーの方から
時間をかけてカウンセリングを受ける。
そのワインバーには、日本人コーディネーターのTさんが私たちを待っていてくれた。Tさんとは日本の講演会で2回お会いしているが、本当に聡明で素晴らしい方だ。
こんな素晴らしい人材がいるのが、Ye歯科の本当の強みだろう。
Tさんの先導でYe歯科での研修「YE WAY TOUR」がやっと始まった。