歯科医師ワーキングプア論
先日のテレビの反響が凄い!
私が続投を決めて反響では無い。
入れ歯の話に関する反響だ。
今まで、インプラントの話をしようが、ホワイトニングの
話をしようが、そのテレビを見たからと言って
直接医院に来院される方は少なかった。
しかし今回は違う!わざわざ探し当てましたと
メールで相談される方や、直接来院される方!
入れ歯で困っている人が、やはり今でも凄く多いことを実感する。
もっと勉強して、一人でも多くの方に喜んでもらえる入れ歯を作りたい!!
先日、届いた雑誌「プレジデント」を読んで、私は愕然とした。
プレジデント10.13日号は「学歴と10大格差」がテーマだったが
またもや、太い文字で
「いまや歯科医師はワーキングプア!?」と書かれている。
以下、プレジデントから抜粋して引用
「歯科医師の場合、大学によって、知識や技能に大きな差がついてしまっている
可能性が高い。」
「歯科大学の入学者の学力は、目を覆うほどである。
数学、理科などの基礎科目は中学レベルから教えなくてはならない。
漢字がわからず、テキストがまともに読めない学生もいる。」
「歯科医師は卒業までに、知識と技術を一人前に身につけているのか?
クエスチョンマークが浮かんでくる。」
「私立の歯科大学の場合、ストレートに卒業して国家試験に合格しても
入学金、授業料、寄付金で5000万円近くかかる。
もし留年したり、試験に落ちると、1億円以上に膨らむことも珍しくない」
「それにも関わらず、年収300万未満のワーキングプアの歯科医師が大量に
発生している!」
「医師の資格は、投資に対するリターンが、十分得られるプラチナ資格、
歯科医師の資格は、投資に対するリターンが全く悪いので再考を要する。」
歯医者なんて、金持ちのバカ息子が知識も、技術も身につけないで、運よく国家試験に合格して取った単なる軽い資格なので、
今の歯医者のワーキングプアは自業自得、いい気味だ!!
私にはそんな風に記事が読める。
しかし週刊東洋経済が初めて
「歯科医師の5人に1人がワーキングプア」と大きく
記事を書いたときは、私たちの業界も驚いたものだが
今では、おそらく中学生でも知っている。
「歯医者って、貧乏らしいよ!」
「歯医者って、敗者(はいしゃ)らしいよ!!」
「歯医者なんて、ならない方がいいよ!!!」
「そんなことを知らないのは、漢字がまともに読めない、歯学部の学生だけか??」
アメリカの歯科医師は尊敬される職業人として、かなり上位に挙げられる。
日本の歯科医師はワーキングプアと蔑まれる。
なぜ??
かなり自虐気味。