歯医者と宝くじ
「サマージャンボの当選金
10%を寄付しようと思っている!」
全額寄付と言えない自分が情けないが
妻にそう話したら、「好きにしたら」的な答えが返ってきた。
彼女の態度には理由がある。
私は基本的に宝くじは購入しない。
売上の40%しか配当されない宝くじは
夢を見るように庶民には宣伝されるが
一番儲かっているのは誰かは一目瞭然である。
お金が欲しいならラスべガスのルーレットや
スロットマシーンの方が断然確率は高い!
(事実、私はラスベガスでは過去負けなしを誇っている)
そんな私だが過去に大騒ぎをしながら宝くじを購入したことがあった。
数年前、私は本格的に瞑想を習っていた。
ビートルズが晩年嵌ったと言われているあの瞑想だ。
きちんとした先生から学ぶ瞑想は、私に多くの心のゆとりと
安定をもたらした。
その一環で、当院の朝礼には瞑想がある。
その瞑想中のこと、ある時に私に急に
映画で見るような鮮烈なフラッシュバックが訪れた。
そのフラッシュバックとは、カラーの動画で
私が何月何日にどこそこの売り場で宝くじを買っている場面から始まった。
何度も何度もいろいろな映像が入り乱れる中
ある場面では、なんと私が購入した宝くじが大当たりしているのだった。
これは?
天の声??
そう強く確信した私は妻に報告して
フラッシュバックに現れたとおりの日にちで、その売り場で
サマージャンボ宝くじを実際に購入した。
私は妻に何度も何度も絶対当たっている!
どうする??なんて取らぬ狸の皮算用で何を買うか相談していた。
発表の日が本当に待ち遠しかった。
しかし、なぜか私が購入した宝くじは、下ひとけたの300円以外は
全くかすってもいなかった。
不思議に思った私は瞑想の先生にこの意1件を相談した。
「あっ!それは。。。。」
「えっ!何ですか?」
「それはよくあることで<<<<」
「よくあること??」
「それは、邪念です!!」
じゃーねーん。