なかの歯科クリニックの読書感想文
色々な人と人が繋がり
目に見えない大きな輪を感じる。
その輪が作り出すネットワークは
果てしなく大きい。
ご縁を大切に生きて行けば、必ず人は幸せになれると私は信じている。
昨日、一昨日と2日間に渡り、当院は2つの新聞社から取材を受けた。
一昨日は朝日新聞、昨日は中国新聞の記者の方が当院へ来院された。
中国新聞は広島県で発行部数最大!と言うことは中国地方で発行部数最大の
新聞社である。
その記者の方がわざわざ広島から岡山の当院まで取材に来られた。
取材の目的は当院が4年前から取り組んでいる「読書感想文」について!
中国新聞では「活字の底力」と言う、かなり骨太の特集を定期的に組まれていて
その特集の一環の取材であった。
当院のスタッフは常勤、非常勤に関わらず、2、3ヶ月に一度「読書感想文」の
提出が義務付けられている。
その感想文の本は、小説ではなく、ビジネス書と決まっているし、その本も
可能なら自分の給料から1500円程のお金を自己投資して買うようにお願いしている。
スタッフにしては、ある意味でハードルの高い読書感想文だが、
4年間も継続しているのは凄い!
そもそも読書感想文を始めたのは、私が本の素晴らしさを
ぜひ当院のスタッフに知ってもらいたかったからだ。
ここだけの話、私は39歳の5年前までは、ほとんど本を読まない人間だった。
読むのは漫画のみ!本はベストセラーでも読まない!!
特にビジネス書なんて読むのは、会社に勤務する管理職の人か、中小企業の社長さんと変に決め付けていた。
そんな情けない私だが、あるときに先輩のK先生の紹介で
本の素晴らしさを教えてもらい、本に目覚めた。
K先生は私を書店に連れて行き、この本とこの本を読めと
その場で数冊の本を紹介してくれた。
素晴らしい1冊の本の中には、人間の多くの叡智と情報が詰まっていた。
これはぜひ当院のスタッフにも本の素晴らしさを体感してもらわないといけない。
そんなこんなで当院の読書感想文の取り組みは始まった。
本を読む行為は大切だが、読むだけでは人生は変わらない!
その本から「何を学んで」、「何を行動するか?」が鍵となる。
その目的のために当院の読書感想文は存在する。
私自身、今では多読と言われるほど、本を読んでいる。
1ヶ月に読む本は30冊をくだらない!速読をしないと30冊は読めない。
本を読まない時代は、私は新幹線で東京に行く3時間半の時間が
苦痛で苦痛で仕方が無かった。
しかし本を読むようになって新幹線の3時間半の移動の時間は
本を読める3時間半もの貴重な時間に変化して、私は新幹線が大好きになった。
香港まで飛ぶ飛行機の4時間も、バンコクまで飛ぶ飛行機の6時間も同じである。
4時間も、6時間も本が読める!いつからか私の荷物は多くの本が占めるようになっていった。
本を読むことで私も当院のスタッフも大きく変わったように思う。
まずは他人に今まで以上に関心を持つようになった。私はスタッフに、そして患者様に今まで以上に優しく接することができるようになったと思う。
また「なぜ人は仕事をするのか?」
「なぜ人は生きているのか?」
そのような哲学的な問いに対しても何となく自分のなかで答えが
見つかったような気がしている(もちろん日々答えは変化しているが!)
本を読み出して、私は人間的に成長したと思う。当院のスタッフもそう!!
4年分の読書感想文は数冊のファイルとなる。
その分厚いファイルの読書感想文を1枚1枚読みながら
記者の方が呟いた!
「この読書感想文、よく書かれているな!本にまとめれば売れるんじゃない?」
えっ!本の出版?? 印税???
まだまだ私は読書量、修行が足らないようである。
でも本を読まない人生は
もったいない!!