16回目の誕生日!
仕事の関係で英語のメールを数通送る。
慣れない英語のメールにてこずる。
私は英語が聞けない!言えない!!書けない!!!
言わば英語の3重苦!
ヘレンケラーか?お前は??と一人突っ込む。
それは、今日の朝礼のときだった。
いつもの朝礼の流れと少し変わったぞ!
といきなり風向きが変わったことを敏感に感じた私だが
私と妻の目の前に、大きな花束が現れて、
スタッフ全員の寄せ書きが贈られたときは、正直驚いた。
これこそサプライズ!!
そんじょそこらの仕掛けでは驚かなくなっていた
鈍感な私も、いきなりの花束に本当に驚いた。
しかし私はスタッフが花束の理由を話すまで
なぜ私の目の前に大きな花束があるのか?理解できなかった。
「今日、4月8日は当院の16回目の開院記念日です。
院長、主任、オメデトウございます!」
「えっ!開院記念日?でもなぜそんなこと知っているの?」
私も妻も開院記念日について、スタッフに話したことはほとんどなかったし
私自身すっかりと今日の記念日を忘れていた。
当院は、忘れもしない、でもすっかりと忘れていた
16年前の4月8日、この地で新たな歯科医院を始めた。
16年前の4月1日から勤務に入ったスタッフは、歯科医師は私1人、歯科衛生士は常勤が4名。
1週間、スタッフ研修を朝から晩までみっちりと行い、4月8日に開業した。
歯科ユニットはわずかに3台だけだった。
16年前の4月8日には最初の診療日なのに19名の患者様が来院された。
その19名のほとんどは、私の親戚と友人だった。
当院は立地が悪くわかりにくいので、最初の1年間は患者さんの数は少なかった。
1年かけてやっと通常の歯科医院の患者数まで増えた。
その後は有難いことに既存の患者様から多くの紹介を得て
患者数は右肩上がりに増えていった。
そして16年後の本日25名のスタッフで朝礼を迎えることが出来た。
寄せ書きの「スタッフのありがたい言葉」は何よりも私に力を与えてくれる。
「院長からはいつも前向きなエネルギーと元気をもらいます!」
「なかの歯科で成長させてもらっている自分が幸せです。」
「一生なかの歯科で勤務させて下さい!」
寄せ書きには「成長」「感謝」「ありがとう」の言葉が溢れていた。
素晴らしいスタッフから、私は元気をもらい成長させてもらっている。
寄せ書きの中で一番目を引いたのは私と妻の関係についてだった。
私の16年間の開業生活の表と裏には、いつも妻の影があった!
ここまで来れたのは妻の力があったお陰だ。
私が10年前にある大きな失敗をしたときも、妻は一言も私を責めなかった。
今日は当院の16回目の誕生日!!
ここはいつも(お尻を蹴り飛ばすような!)強烈なバックアップを
してくれている妻に感謝の気持ちを述べないといけない。
しかし私はあることを思い出した。
私がすっかり忘れてしまっていたのは今日の開院記念日だけではなかった。
3月末の、私と妻の19回目の結婚記念日を私は今の今まで、すっかりと忘れてしまっていた。
今更!今更!!
怖くて!怖くて!!