最近のインプラント治療
土曜の診療が終わり
お盆休みにお墓参りに行っていないので
夕方なぜかお墓参りに行く。
夕方のお墓は蚊が無茶苦茶いて
半そでで出かけた自分の浅はかさを恨む!!
今日のインプラント治療も無事終了した。
最近の当院のインプラント治療は、1本や2本の
少数のインプラントを植え込む処置がほとんどとなっている。
今までは両端の歯を削ってブリッジを入れていた方が
「歯は削れば削るほど悪くなるから削りたくない!」
と言って、1本や2本のみのインプラントを希望される。
きちんと処置されたインプラントは、ブリッジや入れ歯より確実に予後がいいのでその考え方は、間違いではない。
また逆に、かなりの本数のインプラントを植える方は少なくなっている。
インプラントの本数が少ない方が、歯科医師はストレスが少ないかと言えば
実はどうでもない。
当院でも以前は骨のある場所に骨のサイズを測り
それに応じたインプラントを植え込んでいた。
しかしそれでは上に入れる歯が位置が悪くなったり
見た目が悪くなる欠点があった。
最近では補綴(ホテツ)主導型と言って、上に入れる歯のことを
最大限に考慮して、骨がそこになければそこに骨を作って
一番理想的な位置にインプラントを植え込むようになっている。
そのために当院のここ数ヶ月のインプラント治療は
人口骨を応用して、またGBRと言うゴアテックスの膜を併用した
インプラントの植え込みがほとんどだった。
今日の方は右下2本の奥歯の欠損の場所に2本のインプラント処置を
希望されていた。
最近では珍しくレントゲンで骨は幅も高さも十分確認できた。
上下歯の位置関係もたいへん良好である。これはイージーかなと少し思っていた。
しかしそんな時にこそ落とし穴が潜んでいることがある。
顎の骨の硬さや密度は4段階に分類されている。
下顎ならかなり骨が硬い方が多く、インプラント治療には適した
骨をされている方が多いだが、今日の方の下顎の骨は以外に
柔らかくて、骨の密度を増して緊密に植え込むのに少し時間を要した。
インプラント治療は一般の患者様にはとてもハードルが高い!
金額のこと!外科手術のこと!他モロモロ
心配されることが目白押しなのだ。
その高いハードルを飛び越えようと決心された患者様には
少しでもストレスが少なく、術後の予後良いオペを常に心掛けている私だが、
「やはりインプラントは奥が深い!」
とつくづく考えてしまった。
当院でインプラント治療を受けられる方に幸あれ!!