これは悲劇?それとも喜劇??
「何とかなりませんか?」と英語で交渉する私に
この後の午後9時30分は満席だが
明日朝の7時30分の便なら無料で振り替えてくれると
言うではないか?
アメリカ国内線では、日本と違い、乗り遅れても
無料で後の便に振り分けてくれるのか?
感激するのもつかの間!
でも、それでは初日のカン先生の午前9時開始の
レクチャーに間に合わないし、ホテルも取っていない!
「ありがとう!自分で別の便を探します!!」と
私はデルタ空港の横にあったサウスウエスト空港の
チャックインカウンターへと進んだ。
私はレンタカーの渋滞の中でサウスウエスト航空が
デルタ航空の隣のカウンターにあり
尚且つ、午後7時半から1時間遅れの午後8時半出発の
便があると調べておいたのだ。
サウスウエストのカウンターでチケットを新たに購入!
ほっと、安堵のひと時!
しかしロス到着まで気は許されない!!
案の定、手荷物検査で自分のバッグを開けた瞬間、
第2の悲劇が訪れた。
何と、私のバッグ内にハーツのレンタカーのキーが
あるではないか?
レンタカーのオフィスに戻ろうと思っても
空港内に一度入った私たちに、それは
許されることではなかった。
次の瞬間、私たちに第3の悲劇は起こった。
ワイナリーで大切に購入した1本の高級ワイン!!
妻のスーツケースに入れようとの言葉を私は遮り
割れるといけないと思い手荷物で機内に持ち込もうとした。
それが手荷物検査で没収される憂き目にあった。
没収???
空港職員の方が、なぜか没収時に喜んでいたのは
私の気のせいであろうか?
出発カウンターに急ぐと、ここでは第4の悲劇が!!
私達の搭乗予定のサウスウエストは
2時間以上の遅延と書かれているではないか?
オーマイガーーッ!!
さすがに落ち込んだ私に妻は声を掛けた。
「大丈夫よ!きっといつかはロスにたどり着ける!!」
確かに私たちは深夜にはなったものの
ロスアンジェルス国際空港、通称LAXに到着した。
しかし、まさか、私たちの運命に
第五の悲劇まで用意されていたとは?
数々の修羅場を潜り抜けて来た私も
ここまでは予想すらできなかった!!