2016そうじゃ吉備路マラソン
スタッフが心配して私に声を
掛けてくれる。
「大丈夫!ほらこの通り、全く痛くない!!
年寄りの筋肉痛は翌日でなく3日後に来るから!!」
今年もなかの歯科では有志で「そうじゃ吉備路マラソン」に
エントリーしてチャレンジした。
なかの歯科のスタッフが「そうじゃ吉備路マラソン」を走るように
なったのには理由がある、その話は6年前に遡る。
友人とのチャレンジで私は無謀にも6年前に「そうじゃ吉備路マラソン」の
フルマラソン42,195キロにエントリーしてバテバテながらも
何とか制限時間内に走ることが出来た。
その後、私の指の爪が4枚剥がれるなど、大変な思いをすることに
なったのだが、達成感は半端でなく、沿道の人々の応援が本当に
嬉しく元気をもらうことを実感した。
何よりも総社市を上げてのお祭りに、私はなかの歯科の大切な
スタッフを翌年からすぐに誘った。
しかし、ほとんど走った経験も無いスタッフばかりなので
フルではなくてハーフマラソンや5キロや10キロにチャレンジ
してもらっていた。
今年は10キロに私も含めて3名、5キロに女性スタッフが3名と
計6名での参加となった。
ハーフマラソンに参加していた数年前は、事前に何度も木曜日の早朝や
平日の診療後に集まり、何度も5キロ程度のランを練習していた私達だが
ここ数年は、ぶっつけ本番でも何とか走ることができることを知ったのか?
事前に集まって練習をすることは一度も無かった。
少しマラソン大会を舐めていた私達だった。
一番舐めていたのはこの私かもしれない。
そんな私だが昨年の6時間耐久マラソンリレーに参加した際に
急激に心拍数が上がり過ぎて、目の前が真っ白になるホワイトアウトを
経験した。
そして、私だけが競技場でも歩いて、共に参加したスタッフには
迷惑をかけ、私は大きな恥をかいた。
だから今回は事前にこっそりと私は数回の練習を重ねていた。
前日も岡山政経塾の同期生と飲みに行ったものの
我慢をして1次会ですぐに帰宅した。
そして、昨日が待ちに待った、そうじゃ吉備路マラソン本番の日!
私は10キロとはいえ新聞に載る順位は無理でも
過去最高の自分最高のタイムを出してやると
硬く心に誓っていた。
スタート地点で10キロを一緒に走るスタッフが
私のゼッケンを見てこう言った。
「院長、ICチップが背中に付いていますよ!」
見ると全ての参加者の方は胸の表側にICチップを
付けていた。
私だけが背中に付けていたのを気が付いたスタッフが
私にこう言った。
「院長、まだスタートまで5分ありますから
私が付け替えます!」
「大丈夫だって!私は出発とゴールの時は
背中向きで走るからこれでも大丈夫だよ!!」