バルセロナのバルは熱い!
羽田を出発したブリティッシュエアウエィズは
順調にロンドンまで飛んで、私たちは
ロンドンヒースロー空港で3時間のトランジットの後、
バルセロナ空港へと定時に到着した。
空港からはタクシーでホテルへと急ぐ。
今回の1泊目のホテルは数ヶ月前にピエゾ学会の
スピーカー用のガラディナーが開催されたホテルカサミラ!
このホテルは最上階からの眺めは素晴らしく
ホテルの雰囲気もその立地も最高に素晴らしいと
私は思った。
そして、バルセロナ最初の1泊目はこの
ホテルに決めた。
バルセロナで初めての食事は、ベタではあるが、
バルセロナで一番有名であり、込み合うことも
必須なバルにした。
しかし、そのバルに来て驚いた。
外にまで多くの人が溢れているのだ。
ウエィティングリストに名前を書くと
「1時間待ちです!」と言われる。
結局45分ほど待ち、何とか私たちの席が用意された。
そこからが問題で勝負だった。
バルでは他の人が食べているのを指差しで
注文すれば良いとガイドブックには書かれているが
このバルは料理の品数が多すぎて絞りきれない。
そんな私たちが座ったカウンターの横には
日本人の女性の2人の姿があった。
カウンターの中の男性スタッフとフランス語で
会話をしている様子から見ると、単なる観光客でなく
只者でない様子を呈していた。
私は意を決して、「日本の方ですよね?」と聞くと
「はいそうです!」と言われる。
「すみません、このお店で美味しかった料理を
教えてもらえますか?」と伺うと
「これと、これと、そしてこれですね!」
と明確に教えてもらえる。
その3品がどれも凄く美味しく日本人の口にもあった。
話を伺うと、お一人の女性はフランスのパリ郊外の
レストランで修行中のプロの料理人の女性!
数年後に都内にフレンチレストランを開業するのが
目標!
もう一人の女性は私が大好きな全日空の
国際線の元客室乗務員の方で、今は横浜で
お料理教室をされているプロの料理人の女性!
なぜか私達4名は、初対面なのに意気投合して、
お店がクローズするまで、長時間、食べて、
飲んで、話して、そして涙した。
初対面の方に、フランクに、そして赤裸々に
私達の身の上話をすることなんて過去一度も無かった。
そこで最後に一番驚いたのは
「私たちは明日から2日間サンセバスチャンに行くんですよ!」
と聞かされたことだった。
「実は私たちも明日から2日間サンセバスチャンに行くんです!」