歯科衛生士Aさんの結婚式
日曜日の夜、歯科衛生士教育の
分野では超有名な方と食事をする。
今の日本の歯科衛生士の方々の動向、
今後の動きなど的確な考察に舌を巻く!
私も歯科衛生士学校の講師を長年務めていて
歯科衛生士教育に凄く興味がある。
しかし、やはり餅は餅屋である!!
私は単なる歯科医師に過ぎないと
心からそう思った。
日曜日の昼は、当院の歯科衛生士Aさんの
結婚披露宴があり、私と妻と
当院のスタッフで参加させてもらった。
噂には聞いていて、写真もAさんから見せてもらっていたのだが、
新郎は背が高く男前!いわゆるイケメン
可愛らしいAさんとは美男美女のカップルである。
私のお仕事は乾杯の挨拶!
挨拶分もきちんと文章に書き起こしてきて
準備も万全!100%完璧に暗記したのも
束の間!
司会の方にこうリクエストされた。
「ここで、こう言って下さい!」
「皆さんご起立下さい!」
「あっ!それだけではグラスを持たないまま
立たれる方もいらっしゃるので、
皆さんグラスを持ったまま、ご起立下さい!」
とこのタイミングで言って下さい。」
完璧に仕上げたはずの私の挨拶文に新しい
文章が一文入るだけで、私は焦りを感じた。
結婚式の挨拶は、テレビの生放送より緊張したが、
何とか60点程度の出来で私は自分の仕事を終えた。
Aさんは、本当にオシャレな女性で
私達はウエディングドレスの後の
彼女のドレスの色を当てることになった。
「院長はどう思いますか?」
「ピンク!軽めのピンク!!」
「ピンクですか?私はAさんなら黄色と思います。」
「私はオレンジと思います!」
「思いっきりレッド!」
「新郎がヤクルトスワローズのファンだからブルー!」
色々な色が言われたその後に
彼女がサプライズで正面のガラスのカーテンの
向こうから姿を現した!
ピンク!それも薄いピンク色のドレスだった!
「院長、大正解ですね!」
いや、私には答えはわかっていた。
おしゃれなAさんのことだから
会場にある色と必ず合わせてくるはずだ。
私の目の前には薄いピンク色をした
「桜色のご飯」があり、
テーブルの上の花の色は、
薄いピンクがベースとなっていたのを
私が見逃すはずは無かった。
でもドレスの色が当った、当らなかったなんて
どうでもよい!