セレックアドバンスコース
今から2時間後にテレビの本番なのに
まだ原稿が完成していない。
昨日の就寝は深夜の2時を周り
やることリストに書かれている文字は
一向に消されず、机の上の印刷物は
日に日に高く積み重なっている。
どこかに飛んで逃げようか?
先週の土曜、日曜、新宿で開催された
セレックアドバンスコースに私は参加した。
今、歯科の世界では、キャドキャムと言って
コンピューターが歯の詰めや被せを設計して
コンピューターが歯の詰めや被せを削り出す。
この流れがもう既に止まらなくなっている。
人工知能の発達、コンピューターの進歩
3ーDプリンターの登場により
人間ができる仕事の多くを機械がする時代になり
歯科にもその大きな波が押し寄せているのだ。
そんな中、来年には日本の歯科にも
国産のキャドキャムの大きな波が押し寄せると
思うのだが、今までこの分野を大きく引っ張ってきたのが
シロナのセレックだと言うことは誰も反論
できないと思う。
このセレックを使うと、従来の方法であれば
型取りをして、1週間後にセットしていた
セラミック治療を、最短でわずか1日、それも
1時間30分程度でセラミック治療を
終わらせることができるのだ。
ただ、全てが機械任せで簡単だと言う訳ではない。
新しいテクノロジーと技術の導入を学ぶために
私は診療を休んで、新宿の研修室に来ていた。
実は、このセレックの学会の理事をされている
東京のある先生ご夫妻は私の恩人であった。
私が、ある年にカムログコングレスと言う
スペインのバレンシアで開催されたインプラント
国際学会に参加した時、私はバルセロナの空港で
ロストバゲッジに会い、結局帰国して
2週間経過するまで、私のスーツケースは
出てこなかった。
私はバレンシアの街で、1週間紙袋1つで過ごした。
髪はボサボサ、髭はボウボウ、ずっと着続けた
スーツは汗臭い!
そんなボロボロの私は、帰りのバレンシアの空港で
1組の歯科医師のご夫妻と出会い、そんな私を
憐れんで下さったのか?私は帰りのパリの空港で、
3時間程度の長時間、フランス料理と
美味しいワインを鱈腹ご馳走になった。
嬉しかった!
その恩人の先生から講義を受けるだけでも
私は新宿まで来た甲斐があると実感した。
しかし、私は甘かった!
宝の持ち腐れだった!!
多くのセレックユーザーの先生方の症例発表を
聞いていると、当院が知らないブロックの情報や
使い方の方法がドンドンと出てきて驚いた。
今のままでは、宝の持ち腐れだ!!!