マラソンと思うな!人生と思え!!
医院が大きくなるにつれ
スタッフが多くなるにつれ
そこで起きる問題は大きくなる。
しかしこの難局を乗リ超えないことには
決して次のステージに進むことはできない。
ぐっと歯を食いしばって頑張る!!
そうじゃ吉備路マラソンの朝
前日の夜から降っていた雨は
有難いことにあがっており
何とか天気が持ちそうな予感。
10キロに参加する私たち5名のスタッフは
スタート地点のかなり前方に位置した。
スタートの号砲が鳴って、一斉に走り出す。
この最初のスピードがまずかった!
ハイペースなスピードで飛び出した私たちだが
走り出してわずか1キロの地点で
私の右ふくらはぎに激痛が走った。
筋肉を裂くような痛みが突然に!
急に速度を落とした私は多くのランナーに
ドンドン抜かれていった。
まずい!肉離れか?
先日の皇居の時と同じような痛み!
しかし痛みの量は今回の方が大きい。
これ以上痛みが酷くならない内に、
リタイアした方が無難か?
私はゆっくりと走りながら
周りの救護班を探した。
しかし、さすがに開始1キロ地点では
救護班も救護タクシーの姿はどこにも無かった。
仕方ない!無理の無いペースでゆっくり走ろうか?
次の瞬間、私の左前方に、応援に来ていた
当院のチーフ衛生士Mとそのご家族の姿が目に入った。
私はMの元に走り、その場でリタイアしようかと思った。
「もうだめーっ!」と言いながら、沿道の外に
出ようとした私だが、すぐに思い直した。
「いや!いや!!まだ早すぎる!」
痛みが少ないこのペースでもう少し走ろう。
ゆっくりとしたペースで走っていた私の前に
当院のUやTの姿が目に入ってきた。
彼女たちも最初のハイペースに付いて行けず
落ちてきたらしい。
そうだよな!自分のことばかり
言っていられない!
私は院長として彼女らの手本になり
彼女らを引っ張って行かないといけない。
しかし、これ以上のペースで
走ることは出来ない!
そこからが長く辛かった。
沿道の応援、それも当院のスタッフのわざわざの
応援は私たちに凄く力を与えてくれた。
自分の力なんてたかが知れていて
私たちは他の多くの人達に支えられて
生きているんだなと実感して
その場で涙がこぼれそうになった。
自慢では無いが私は足の痛みに耐えながら
一度も歩くことなく10キロを走りぬいた。
そして、今回も誰一人リタイアすることなく
10名のスタッフが自ら決めた目標をクリアした
ことを誇りに思った。
「焼肉はちや」の打ち上げは、参加者
それも走ったメンバーが「凄く楽しかった!」
と口にするのを聞いて嬉しかった。
「院長、6時間耐久マラソンって知っていますか?」
その場で今年10月に開催される6時間耐久マラソンに
なかの歯科から初参戦することが決定した。
いやはや、当院のスタッフのバイタリティは凄い!!
院長の私はスタッフのことを本当に誇りに思う!!!