ホテルの部屋がない!
深夜2時近くに、飛び込みで部屋を探す謎の東洋人
それもスーツは汗でドロドロ!
スーツケースさえ持っていない。
顔もドロドロ!悲惨さが体中から漂っている!!
ホテルの人には私のほうが
危なく見えていたのかもしれない。
2件目のホテルも満室、
3件目のホテルも満室、
。。。。。。
次第に焦る私、
4件目、
5件目、
あきらめるな!あきらめるな!!
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ここには24時間営業のマクドナルドも
漫画喫茶も、サウナやカプセルホテルは無いのか?
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深夜、私はバルセロナの街を
周りを慎重に警戒しながら徘徊した。
6件目のホテルで「1部屋だけ空いています!
かなり広い部屋ですが、お一人ですか?」
と言われる。
広い部屋?スイートルーム??
高いんじゃない?安全はお金では買えないが
どうする私???
「ハウマッチ?」
「118.。。。ユーロ!」
「えっ!」
「118ユーロ、それとも1180ユーロ?」
2万円か20万円かそれが一番大きな問題だ!
!
118ユーロの部屋は内装が全てピンクで
バスルームも2つ、4人が余裕で宿泊できる
大きな部屋だった。
快適と思った私だが
このホテルには大きな問題がひとつだけあった。
近くの部屋でバスルームを使う音
上の階を歩く音、エレベーターが動く音
全てが凄く響くのだった。
私は機内で使う耳栓をしたがダメだった。
「肝力」「肝力」
結局まんじりとも一睡もできないまま
朝を迎え、6時前少しだけ周辺が明るくなると
再び活動を開始することにした。