幼稚園の歯科検診
朝の8時35分、スタッフを
愛車のリーフに搭乗させて
校医をしているある幼稚園に
向かう。
「院長!凄い安全運転ですね!!」
とスタッフから褒められるが
そんなことは当たり前!
「私は嫁入り前の大切なお嬢さんを
車に乗せているのだから!!」
今年も、校医をしている幼稚園での
歯科検診の日が来た。
私はある幼稚園の校医を15年以上している。
同じ幼稚園で毎年検診を続けていると
見えてくる景色がある。
今年も可愛い園児と挨拶をしながらの検診は続き
ほのぼのとした時間が流れていった。
私は過去、幼稚園、小学校、中学校、高校で
各々歯科検診を経験しているが
やはり幼稚園の子供が一番可愛いと思う。
(一番大変なのは荒れている中学校での歯科検診
体育館の隅でケンカが始まったり、検診中
生徒の私語が続き、先生の怒声が飛び交う
ある中学校は検診も大変だったが、
先生はもっと大変だと強く思った。)
幼稚園児のお口の中の状態は?
15年以上前は、園児の虫歯の数も多く
虫歯ゼロ、生まれてから1本も虫歯を
経験していない園児は50%程度
全体の約半数だった。
それが、年々、虫歯は減少してゆき
今年は年少さん、年長さん含めて
虫歯ゼロの割合は80%をはるかに
超えるようになってきている。
ほとんどの園児のお口の中には虫歯は存在しない。
虫歯ゼロを目指して、産婦人科での
母親教室や、幼稚園での歯科検診
歯科指導を通じて、情報発信を
続けていただけに、やっと日本も
虫歯予防先進国と呼ばれる国に
少しだけ近づいたのかと安堵する。
しかし、その反面、全体的に顎が小さくなり、
噛み合わせが悪いお子様は増えている。
小児歯科の果たす役割りがかなり変化しているように強く思う。
またある先生からもこんな質問があった。
「硬いものを食べることができません。」
「お肉などいつまでも噛んでいるのですが、
最後のごっくんが出来ません。」
今年の検診の結果を踏まえて来月頭に、
私は同じ幼稚園で歯科指導を行う予定だ。
検診の結果、
今年のテーマは
決まった!!!