Dr.中野の活動記録
2005-6-20
ヘルスプロモーション
昨日の日曜のセミナーの反省会のために
参加した私を含めて5名のスタッフは
始業より20分前からミーティングを行った。
昨日のセミナーはゲスト講師の諸井先生の評価が
総じて高かった。
諸井先生が主宰するCHP研究会への参加を希望する
スタッフも数名いた。
CHP研究会の唱える「ヘルスプロモーション」とは?
ヘルスプロモーションとは、人々が自らの健康をコントロールして、
改善できるようにするプロセスのこと。
虫歯も歯周病も生活習慣病。
その病勢をコントロールするためには歯や歯肉だけを
じっと眺めていても駄目だ。
環境、社会、価値観、生活習慣といった部分への
アプローチが重要なのだ。
そのためにヘルスカウンセリングを重視してコーチングを駆使した
コミュニケーションテクニックを使う。
確かに諸井先生の昨日の話しは、言いたい点がとても
絞られていて理解しやすかった。
当院も予防には大変力を入れているつもりだが
今の日本における予防歯科の流れは大きく分けて2つある。
一つはヘルスケア歯科研究会、もうひとつがウエルビーイングの流れ。
CHPはウエルビーイングの流れを受けている。
当院はヘルスケア的な診療室を目指していた。
ヘルスケアはデータを重視する。
そのためにまずはサリバテストという唾液検査ありき。
歯科では検査がすくないときちんと検査をして
リスクに応じた予防プログラムを行ってゆく。
岡山へ熊谷先生、岡先生、藤木先と言う夢のような顔ぶれを
揃えて数百名規模でセミナーを行ったのは
何を隠そうこの私である。
しかし唾液検査は時間とコストがかかる上に患者さんから
貰えるものは3000円と実費程度。
写真の管理やコンピューターへのデータの保存の手間を
考えると、やればやるほど赤字は嵩む。
当院で過去行ってきた小児の予防歯科プログラム
「ハート&ハートクラブ」は変革の時期を
迎えているのかもしれない。
12歳で虫歯ゼロを目指す新しい小児の予防プログラムは
CHPの考えを汲んだシステムになるのであろうか?