歯科衛生士が行う訪問口腔ケア
RSK山陽放送のテレビに毎月1回の出演を
始めてから5年以上経過する。
RSK山陽放送のラジオに毎月1回以上の
出演を始めてから6年以上経過する。
テレビやラジオに出演することは
良いこともある反面、悪いことも多い。
「テレビやラジオに偉そうに出る暇があるのなら
もっとしっかりと私の治療をしろ!」
そんなクレームを患者様から受けたことは
2回や3回では済まない。
そんな私だがマスコミを通じての正しい歯科医療の知識の普及は、
これからの5年後、10年後の日本の歯科界のため、
国民の皆さんのためになると、壮大な目的を持って
自分なりに頑張って活動をしているつもりだ。
「歯科の狭い話題だけで、よくそんなにネタが持つよな!」
患者様や友人からそう言われることも多いのだが
普通の歯科医師は一般の人と違って
朝から晩まで歯のことだけを考えて仕事をしている。
業界紙も最初から最後のページまで
歯のことしか書いていない。
私たち歯科医師は朝から晩まで歯のことを
語ることは決して難しくない!
何年もマスコミに出ていて
未だに話をしていない内容も割とある。
例えば「歯科衛生士が行う訪問口腔ケア」
や「歯科医師が行う摂食嚥下治療」についてだ!
大切な事実 その1
高齢者の方は唾液の分泌が少なくなり、お口の中に細菌が繁殖しやすい
大切な事実 その2
肺炎は日本人の死因の第4位だが、高齢者の方は特に誤嚥性(ごえんせい)肺炎が多い。
この誤嚥性肺炎を防ぐために注目されているのが、歯や口の中を
清潔に保つ「口腔ケア」だ。
特に、歯科医院に通えないお年寄りの自宅や介護施設を、
歯科衛生士が訪ねる「訪問口腔ケア」の重要性が高まってきている。
口腔ケアは歯科衛生士による単なる歯磨きですよね!
介護のプロのケアマネージャーの方にさえ未だにこう言われることもある。
口腔ケアは単なる歯磨きでは決してない!
歯科衛生士の口腔ケアの進め方は、まずは口の周辺をマッサージして
筋肉の緊張をほぐす。そして、歯ブラシや歯間ブラシを使い、
歯と歯の間などの食べかすや汚れを丁寧に取り除く。
その他にも、舌や上あごなど口の中の粘膜にも汚れや
細菌の付着をスポンジブラシで落とす。
こう言ったことを行うことで肺炎が予防されるデータが
私たちが関与している施設だけでなく多くの施設で出ている。
気になる訪問口腔ケアの費用だが、介護保険や医療保険が適用されるため、
介護保険の場合、歯科衛生士が1回訪問したときの自己負担額は350円だ。
凄く大切な話なのだが、テレビの視聴率的に見て
どうか?と少し不安になる私だった!!