インプラント革命
しばらくは私の診療のアシストを
しながら、当院の診療理念を学んでもらう。
今日の診療後「2日間終わってどう?」と
声を掛けると、疑問点や意見をどんどん話す。
いやー!若いって本当に素晴らしい!!
「中野院長、もう若くはないですからね!」
と最近よく言われて少しだけ落ち込む院長より!!
1年以上前から私はある研究の結果が凄く気になっている。
それはチタンのエイジングに関する研究結果だ。
九州大学歯学部卒業で、今現在はUCLAに在籍されている
小川先生の研究によると、インプラントで用いるチタンは
時間がたつと空気に触れてエイジングが起こり
骨と結合するパーセントが減少すると言う報告だ。
しかし、そのチタン表面に紫外線を当てることで
エイジングしたインプラントの表面がフレッシュな
新鮮な状態になり、骨との結合度が増すと言うのだ。
今年の名古屋での日本口腔インプラント学会でも
小川先生のランチョンセミナーは立ち見が出るくらいの
盛況な状態で、日本のインプラントを手掛ける
歯科医師の関心の深さを物語っていた。
私は小川先生が代表を務められている
「光機能化バイオマテリアル研究会」の会員になっており
小川先生が開発された紫外線の機械を購入したいと
考えている。
しかし、そこで1つ大きな問題があった。
その紫外線を当てる機械、炊飯器ほどの大きさの機械が
凄くお値段が高いのだ。
何と1台が300万円近い高価な機械なのだ。
300万円と言えばトヨタの高級車が買えるだけの
お金である。
私はこの300万円近い機械を導入している
歯科医院の2軒連続で見学をした。
横浜の歯科医院と明石の歯科医院だった。
双方の院長先生から「入れたほうがいいよ!」
と言われていたので、それこそ導入するか
どうかずっと悩んでいた。
多くの私のインプラントの師匠の先生に相談した。
反応は様々で「凄くいいらしいよ!」と言われる先生の反面
「今のインプラントの表面性状に私は満足している」
「インプラントの失敗は、表面性状より別に大きな問題がある!」
と導入に否定的な先生もいらっしゃった。
私は迷いに迷った。
そんな時に、ある情報が歯科材料店の方から
私に寄せられた。
紫外線とオゾンによりチタンの親水性効果を
増加される別の機械が今はプロトタイプだが
発売されていると言うのだ。
そのお値段は90万円程度!
某メーカーの機械の3分の1だ!!
本当に小川先生の発明が世界規模の発明なら
日本よりインプラント治療ではかなり進んでいる
お隣の韓国には、既に似たような機械があるのではないか?
私は90万円の機械を製造している大阪の会社と
韓国のインプラント学会に参加して
紫外線の装置のまる秘情報を探ることにした。
全ては患者さまのインプラントが、
末永く機能するために!
私は最高の努力を続けることを、
ここにお約束する!!