継続する力
当院では、多くの取り組みを行っている。
以前は私一人だけか、私と妻と二人だけで
行っていた取り組みも、優秀なスタッフが増えると共に
多くをスタッフに任せたり、ほとんど全てスタッフに
任せている取り組みも多くなっている。
産婦人科の母親教室での「妊娠中からのお口の中の健康講座」は
既に19年近く続き、200回を優に超えた。
20年近く継続している取り組みは
自慢できると思う。
だって、始めた時に、妊娠中のお母さんのお腹にいた
赤ちゃんが20年たつと、成人式を迎えるのだ。
関連病院や介護施設で行っている「いい歯の日のキャンペーン」も
もう既に何年継続しているだろう?
このイベントは数か所の会場で行われるので、延べ回数は
かなりの回数になると思う。
高齢者の方との触れ合いは、私たちにも多くの学びがある。
当院でインプラント治療を受けられた方への
ねぎらいの気持ちを示すための「インプラント友の会」も
4年目を迎える。
そんな中、続かなかった取り組みもある。
当院では、開業当初、小さな子供さんの虫歯予防のために
休診の木曜日に、月に1回、その月に初診で来院された
小さなお子様と保護者の方を対象に、「母親教室」を行っていた。
私が学んだ岡山大学歯学部小児歯科の「母親教室」を真似て
私は凄く気合を入れて虫歯予防のためと頑張っていた。
最初のころは、3組、5組と順調に来られていた当院の
「母親教室」だが、徐々に希望者が減少していって
申し込みは3組だが、実際に来られたのは1組の月を
最後に止めてしまった。
私は、この途中で止めたり、投げ出した取り組みを、
今でも反省して、大いに後悔をしている。
なぜなら、当院のスタッフも含めて、多くの人は、
新たに行動を始めることがとても大変だと考えるが、
本当は、取り組みを長く継続することが、もっと大変なのだ。
だから、だから、一度始めたことは、余程のことが無い限り、
継続することが重要なことだと、私は思っている。
「継続は力なり!」とはよく言ったものだ。
止めるのは本当に簡単!誰にでも出来る。
しかし、継続するのは本当に大変、
だからこそ、長く継続したから初めて
見えてくる景色がそこには必ずある。
そんな私も、プライベートでは、継続ベタ!
鳴り物入りでデビューした自転車「マドンちゃん」は
狭い我が家の玄関の単なる邪魔物になっている。
昔買ったビリーズブ-トキャンプはしんどくて
3日目にすら、突入できなかった。
スポーツクラブに至っては、過去3回ほど
入会したが、ひどい時は月会費だけ支払って
一度も利用すらしなかった。
ではどうすれば継続できるのだろう?
最初に手帳に予定を入れておく!
自転車に乗る日!スポーツクラブに行く日!!
でもね!わかっちゃいるけどこれが
案外難しい!!
楽しくない予定を、嬉々としていれることは
マゾの歯医者の私でも、全然うれしくない!!
「自転車に乗ること、楽しくないの??」
何て誰かから、怒られそうだが、
運動することって、この私にとっては
苦痛でしかない!!
そんな私が、日曜日の懇親会で
「今年の目標は、トライアスロンに
挑戦することです!」何て胸を張って宣言している私は、
世紀の大嘘つき??