昨日の進路相談会
一人の研修医の先生から
Ｎ県Ｍ市で就職したいと相談があった。

岡山大学歯学部同窓会員は１５００名いるので、
Ｎ県Ｍ市にも、きっと誰かがいると思った私は
浅はかだった。

１５００名中Ｎ県在住は５名いた。
ただしＭ市在住はゼロ人。

全国に散らばっていると思っていた
同窓生１５００名の住所が意外に
集中していることを初めて知った。

「○○県で、就職する歯科医院を探しています。
良い歯科医院を紹介して下さい！」

「○○県で、治療を受ける歯科医院を探しています。
良い歯科医院を紹介して下さい！」

研修医の先生からの相談のみならず、
岡山県外の人からの相談や、当院の患者さまで
他府県に転居することために、上記の相談を
受けることが多い。

①しかし、歯科医院を紹介することは、
実は大変なことである。

これだけ歯科医院が増えて来ると、
歯科医院も様々な形態が増えているが
患者さまの要望も実は様々、多種多様である。

「保険だけで、なるべく素晴らしい治療を希望されるのか」
「保険外の自費のお金がかかっても、凄くレベルの高い治療を
　希望されるのか？」
「歯ぐきの手術をしてでも、歯周病を完全に治療したいのか？」
「なるべく自分の歯を抜きたくないと思っているのか？」
「インプラントはしたいのか？したくないの？」
「駅から近い歯科医院がいいのか？」
「少しでも遠くても通われるのか？」

患者さまの要望は千差万別だが
私に聞かれる質問はたった一つ！

「○○県で良い歯科医院を紹介して下さい！」

ある時に、当院でインプラント治療を受けられた方が
自分の親しい人にインプラント治療を薦めた。

その方は、県外にお住まいだった。
新幹線で、当院に通われることも検討されたのだが
結局は、自分が住んでいる○○県で
インプラント治療でお薦めの先生を紹介して
欲しいと言うことになった。

私は自信を持って、○○歯科医院を紹介した。

○○歯科医院は、その県ではインプラント治療は
症例数も、その仕事のうまさも群を抜いていた。

その方は意気揚々と、私が紹介した歯科医院に
行かれたのだが、そこで自分が思いもよらぬ
数百万円の高額な見積もりを出されて、目が点になった。

私は実際にその方のお口の中を見ていなく
診断出来るわけでもないが、お口の中の状態によっては
インプラントを多数使用するなら数百万の見積もりは
決して法外では無いと思う。

結局、その歯科医院には通われることもなく
紹介をされた当院の患者さまは
間に入った私に悪いと思ったのか？
何度も何度もお詫びの言葉を述べられた。

いや、別に誰が悪いのじゃなくて
ご縁が無かっただけ？？

名医が掲載されている本を持参して
この先生はどうですか？

そう質問される方もいらっしゃる。

「インプラント名医」「お薦めの歯科医院」

良い歯科医院を探されている方は多いので
上記のような、全国の名医を紹介する本も増えてきている。

しかし、全部が全部そうでなく、真面目に取材をして
本当に名医を紹介している本も一部はあるのだが
多くは取材と言っても歯科医院が掲載料を支払っているだけ。

それも数十万から、百万近いお金を出版社に支払って！

当院にも掲載しませんか？と言うお誘いのＦＡＸや
電話が次から次に掛かってくる。

この出版不況の中、歯科医院のお薦め本は
出版社にとって良い収入になると聞いた。

Ｑ，では、どうすれば良い歯科医院を探すことが出来るのか？

Ａ，答えは、やはり信頼できる歯科医師に聞くしかない。

しかし、歯科医院を紹介することは、大変なことである。(①に戻る！）

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。