節約と浪費
昨夜のスタディグループの
勉強会でプロルートMTAと言う
歯科材料の講習を受ける。
基本は覆髄と言って、歯の神経を守るための
材料であるが、歯の根っこの途中が虫歯になって
穴が開いたときなどに使用できる。
従来の方法では、抜歯しないといけない歯を
このプロルートMTAを使用するとリカバリー
できるかもしれない。
そんな意味で、この材料はリカバリーのための、
また歯の怪我など緊急時に凄く使える材料と言えよう。
ただし、長所ばかりではない!
一番の短所はその値段の高さだ。
1つの箱に1グラム入りの材料が5袋入っていて
1箱のお値段が55000円なり。
1グラムが1万1千円と凄く高価な材料だ。
たった1グラムである!
メーカのサンキンの人は、1袋1グラムを10回に分けて
使って下さいと言われるが、それでも1回分の材料代は
1000円を超える。
混合診療になるので、患者さんに負担してもらうことは出来ない。
スタッフが誤って1袋全部使ったら!11000円
恐ろしいったらありゃしない。
しかし、患者さんのメリットを考えて、今朝の朝礼で、
「この材料を材料店に注文して下さい!」
とスタッフにお願いする。
今日は水曜日、今日の昼のミーティングはランチミーティング!
医院が用意した同じお弁当をスタッフ皆で食べながら
医院を良くするためのディスカッションは続いた。
今回の後半の話は、当院のゴミ問題だった。
歯科医院や病院では、医院で発生する医療廃棄物を専門の業者に委託して
処分をお願いしている。
その医療廃棄物の量が、年々かなりのペースで増加しているのだ。
それも、そのはず、今までより、ディスポと言って使い捨ての
製品が多くなっているので、ゴミが増えるのはある意味で仕方が無い。
しかし、医療廃棄物は専用の箱で業者に処理をお願いしているのだが
1箱の処分の費用が2000円以上かかり、当院では毎月6万円以上の
廃棄物の処理の費用がかかっていると、担当のスタッフから報告を受けた。
歯医者で毎月6万円?
スタッフからの涙ぐましいアイデアは続いた。
ラテックスのグローブは外したら、なるべく小さくコンパクトに丸める。
使い捨てのエプロンも、滅菌パックの紙も、キレイに畳んで折りたたみ
ゴミのカサを減らす作戦だ。
医療廃棄物は専門の箱、1箱が幾らの契約なので、ギューギューに
詰めるだけ詰めようという作戦だ。
作戦会議は続いた。
そして、あるスタッフから発言があった。
「私たちスタッフは、医院の経費を少しでも節約しようと思っています。院長の5万円の材料の衝動買いは、気を付けて下さい!」
「はい、気を付けます!」
フーッ!(汗)
インプラントのCT解析のために、バカ高いパソコンを
もう1台ついさっき注文したなんて、頑張っているスタッフには、口が裂けても言えやしない!!