歯医者の言魂(ことだま)
土曜日でこの1週間も
無事終了した。
特別に大きなトラブルもなく
診療が終わったことを喜びながら
歯科医院の院長である私の
最も大切な仕事は何?と自問自答する。
折れない心が欲しい!!
日曜日に岡山コンベンションセンターで開催された
CHP研究会の諸井先生の講演会に参加する。
会場を見渡すと、岡山県下で頑張っている歯科医院のスタッフの
姿が多く、当院のスタッフの姿もあり、うれしく思った。
ただ、院長先生の出席は少なく、スタッフ対象のセミナー
と少し不安に思う。
諸井先生のお話しを伺うのは、2回目であるが、
3年前の1回目のお話より、かなりパワーアップされていて驚いた。
笑いあり、感動あり、で「大阪発、歯科のお笑い心理学講座」の
ようだった。
講演の中で、諸井先生は「言行一致」を強調されていた。
日本には昔から言魂(ことだま)と言う言葉があり
人間が話す言葉には魂が宿っていると思われていた。
だからマイナスの言葉を話せば、マイナスのことを引きよせ
プラスの言葉を話せば、プラスのことを引き寄せる。
歯科医院の院長が、スタッフに話しかける言葉や、院長の口癖も重要だ。
ほとんどの歯科医院の院長は男性で、歯科医院のスタッフは女性が多い!
男女間の違いを論ずるつもりはないが、院長の何気ない一言が
スタッフの間を、独り歩きして、大きな波紋を広げたことは
当院でも過去何度も経験している。
だから、言葉と口癖は気をつけないといけない。
女性スタッフを叱る時は、より言葉と場所を選ばないといけない。
院長の私の大きな仕事は、スタッフのモチベーションを挙げること。
仕事に関する不安を感じさせなくすることだと思っている。
でも院長も普通の1人の人間であり、ほとんどの場合、
歯科医院で一番労働時間が長く、一番大きなストレスを受けている。
それでいて、一番年を食っていることが多い。
「疲れた!」
「肩が痛い!!」
「落ち込むわ!!!」
そんな言葉を発したいのだが、それは禁句であり、
思わずグッとその言葉を飲み込まないといけない。
院長と言うのは、会社であれば社長な訳で
院長も社長、孤独なもの!と言う事は、全国共通である。
しかし、諸井先生の話は笑いが多い!!
「笑いの無い講演はカスだ!!ワハハ!!!」
何て言われるが、私も歯科医師の先生を前に講演をすることや
毎週、歯科衛生士学校で講義を受け持っているのだが
講演や講義の中で、笑いを取ることは、私にとって非常に難しい。
過去、何度も笑いを取ろうと画策して、スベッタ!!
共に参加した妻に「諸井先生の笑いの一番のポイントは何だと思う?」と聞くと
「間(ま)!」と答える。
間(ま) ね!
今度の衛生士学校の講義、私はこの「間」を勉強して
爆笑の講義にしたい!
でも滑りそう、言魂(ことだま)って怖い!!