歯科医院で働くということ
先日、福島正伸先生の講演を
聞いてから、私は本当に仕事が
今まで以上に楽しい!
例え、入れ歯の調子が悪いと苦情を
言われようが、予約外で飛び込みの
患者さまが突然来られようが、
全ての原因は自分にあり、自分が源泉と考えれば、
自ずから行動も変化すると言うものだ。
人間!生きているだけで丸儲け!!
先日のミーティングから、私はスタッフにある協力を求めている。
それは、当院のスタッフが歯科医院での仕事を通じて
患者さんに凄く喜ばれたことや、感動されたこと、
または自分自身が仕事を通じて、凄くうれしかったことや感動したことを、
私に教えてほしいということだ。
高校の友人から、こんなことを言われたことがある。
「お前ら歯医者は、一日中、人間の口の中の狭い世界を見ていてよく飽きないよな?」
「歯科衛生士なんて仕事は、所詮、歯クソ取りだろ?」
友人は私たち歯科の仕事を誤解している。
私たちは、確かに一日中患者さまのお口の中を覗きながら仕事をしている。
しかし、私たち歯科の仕事は、単に歯をいじるだけではなくて
患者さま人間自身、えらそうに言えば患者さまの人生と直面しながら仕事をしていると思っている。
私自身、歯医者になって22年!様々な仕事に関するエピソードがある。
「歯のことで大きなコンプレックスを持ち、自分の人生にさえ投げやりだったある方が、当院でインプラント治療を受けられたことで、文字どおり人生が変わった。
その方はインプラント治療の素晴らしさを多くの方に伝えたいと
今までの仕事を辞めて、インプラントメーカーに転職した。
今では全国を駆け巡りながらインプラントの良さを全国の歯科医院に伝播している。」
「寝たきりのある方のお宅を、訪問すると、その方の入れ歯は
全くあっていなくて、悲惨な状態だった。
往診という限られた状況の中で、一生懸命に頑張って入れ歯を作った。
新しい入れ歯を入れた瞬間に、その方の目が「グッ!」の見開いた気がした。
入れ歯を入れたわずか1週間後、今まで寝たきりだったその方は、支えられながらも、杖をついて庭を散歩するまでに回復された。」
スタッフからも沢山の声が集まってくる。
「当院で『虫歯もなく、歯並びもとてもキレイです』と言われたことがとてもうれしくて、歯のことに興味を持ち、歯科衛生士の仕事に興味を持ち、ベル歯科衛生士学校のオープンキャンパスを訪れたAさんは、小学校6年だった。」
「3か月に1度の定期検診を欠かしたことのいないBさんが
1年ぶりに歯の検診で当院を訪れた。
担当の歯科衛生士が、『お久しぶりです!』とお声をおかけしたところBさんは、切々と1年前に最愛の妻に先立たれたことを話しだし、
Bさんと担当の衛生士は共に涙した!!」
私たちの仕事は単に患者さまの口の中だけの狭い世界を
対象にしている訳では決してない!!
目の前の生身の患者さまに本気でぶつかるので
私たちの仕事なのだ。
私は当院のエピソードを集めて「歯科医院での仕事」をDVDにしたいと思っている。
そして、その動画をユーチューブや、歯科衛生士学校での授業を
通じて、歯科医院での仕事の素晴らしさを遣り甲斐を伝えたいと
本気で考えている。
動画の次は本の出版!
私は今日のミーティングの参考図書として
中村克さんの「最後のパレード ディズニーランドであった心温まる話」を紹介した。
「最後の診療 歯科医院であった心温まる話」を私が出版すると
歯科医師や歯科衛生士になろうと、全国の歯学部や、歯科衛生士学校への
学生さんの応募が増えるはず!!
ここまでの私のシナリオは完ぺきだった。
「院長、この本、盗用疑惑が出ていて、
ワイドショーで有名になっていますよ!」
エーーーーッ!私が感動で
涙をこぼしたこの本が
パクりだって????
そんなことがあるの?
「あると思います!!」