涙のカンジャンケジャン
入院となると病院食なので
美味しい食事は期待できない。
では入院前に美味しいものを食べにこうと
家族で出かけることにした。
私がどうしても食べたかったものは
「カンジャンケジャン」渡り蟹の醤油漬けだった。
私は仕事も兼ねて世界中で食事をしてきたが
過去に全く食べることが出来なかったものが
2回だけある。
1回目はフランスのマルセイユで食べたブイヤベース
そのお店は岬の突端にあってブイヤベースでは
超有名で格式の高いお店
ホール係の方が「この魚を使って今から
ブイヤベースを作ります!」と調理前の生の
数種類の魚を見せてくれた。
期待が高まっていた私の前に現れたブイヤベースは
魚の出汁の味が臭すぎて、臭すぎて
私は一口食べた途端に箸が止まり、
その後は一口も全く食べることが出来なくなった。
2回目は韓国のソウルで食べたカンジャンケジャン
この店もカンジャンケジャンでは超有名店ではあったのだが
私はそのカンジャンケジャンが生臭くて、生臭くて
一口食べた途端に箸を置いた。
今回、私がどうしても食べたくなったのは
そのカンジャンケジャンだった。
私が選んだお店は「ボクデンさん総本店」
欲張ってカンジャンケジャンとヤンナムケジャンと
両方を頼んだのだが、どちらも新鮮で臭いも無く
凄く美味しかった。
さすがにボクデンさんは凄い!
どこかで当院の食事会でここのカンジャンケジャンを
スタッフ皆で食べたいと思う私であった。