財布が、財布が、、無い!!!
さあ今からテレビでも見ようと
寛ごうとした瞬間に事件は起こった。
子供が「財布が無い!」と言い出したのだ。
その日は子供は外出していてバスで
30分前の午後8時ごろに自宅に戻ってきた。
バスの中に落としたのかもしれない!
バス会社に電話をするも、既に営業時間が
終了していて電話が通じない。
バス停やバスを降りてから落としたかも
しれないと私と二人で懐中電灯と傘を
用意していたところ、私があることを思い出した。
「エアタグ付けていたよね?」
我が家庭は、過去に私が新宿でカバンを
落としたり、妻が携帯を落としたり、
子供が財布を落とすトラブルがあったために
大切なもの、落として困るものには
エアタグを付けている。
妻がエアタグをスマホで確認すると
「あった!西警察署にある」と言う。
しかし、おかしい!
子供が財布を無くしたのは今から30分前のこと、
バスの中やバス停で財布を落としたと仮にしても
わずか30分で警察署に届くのは早すぎる。
でも西警察署と表示される!と妻が言う。
私は岡山西警察署に電話して
子供が財布を落としてエアタグで見ると
西警察署に届いていると出ますと話した。
色々と電話で警察の方から質問された結果
「中野さんの財布は届いていませんね!」
と言われる。
やはり何かの間違いか?
しかし、次の瞬間に奇跡は起こった。
「あ、今届きました!
黒の長財布ですよね?
お話を伺った特徴から
間違いありません。」
今から直ぐに取りに行きますと
私と妻と子供の3名で岡山西警察署に
急いで移動する。
今なら届けてくださった方が手続きで
まだいらっしゃって、直接お礼が言えるかもしれない。
西署では有難いことに子供の財布が
そのまま出てきた。
届けて下さった方の情報を伺うと
「先方はお礼は一切結構です。
個人情報なので私の情報は
一切伝えないでください!」
と言われたと聞いた。
担当して下さった婦人警官の方も
「世の中には親切な方がいらっしゃるのですね!」
と言われて、私達家族も大きく頷いた。
届けて下さった方は、財布を拾うと
その足で直ぐに車で西警察署に
届けて下さったはずだ。
本当に有難く思う。
子供の財布には健康保険証も身分証明書も
全ての大切なものが入っていた。
30分前までは家庭中がプチパニックになっていた
我が家は30分後には大きな幸せ感を強く
感じるのだった。
私も、困った人がいたら必ず助けます。
私も、誰かの役に立つことをします。
私も、仕事を通じて世間に世界に貢献します。
本当に本当にありがとうございました。