歯医者がお薦めしない歯磨き粉についてご説明します。
なかの歯科・矯正歯科クリニックの院長、中野浩輔です。

歯の健康を守るためには、適切な歯磨き粉の選び方が重要です。
では、どのような歯磨き粉を避けるべきでしょうか。

まず、研磨剤が強すぎる歯磨き粉はお薦めしません。
強い研磨剤は歯のエナメル質を傷つけることがあります。

特に、歯が敏感な方やエナメル質が薄い方は注意が必要です。
歯の表面が傷つくと、そこから虫歯になりやすくなったり、
歯が敏感になる原因となります。

研磨剤は、リン酸水素ナトリウムや炭酸カルシウム
炭酸水素ナトリウムや無水ケイ酸と言う名前で
歯磨き粉の箱や裏側に表示されています。

次に、過剰な白さを謳う歯磨き粉も注意が必要です。
確かに一時的に歯が白く見えるかもしれませんが、これも研磨剤が強いことが多く、
長期的に見ると歯を傷つける恐れがあります。
歯の白さは、日々のケアと定期的なクリーニングで保つのが理想的です。

また、フッ素が含まれていない歯磨き粉も私はお薦めしません。
フッ素は虫歯の予防に効果がある成分です。フッ素を含む歯磨き粉を
使用することで、虫歯のリスクを下げることができます。

発泡剤であるラウリル硫酸ナトリウムも私はお薦めしません。
欧米では禁止している国もあり、口内炎の原因になるとも
言われています。

また、天然成分やハーブを強調する歯磨き粉も注意が必要です。
天然成分が必ずしも歯に良いわけではなく、中には刺激が強すぎるものもあります。
また、これらの成分が虫歯予防や歯周病予防に有効であるという
科学的根拠はまだ十分ではありません。

最後に、歯磨き粉を選ぶ際には、成分表示をよく読むことが大切です。
また、歯の状態や健康状態によって適切な歯磨き粉は異なりますので、
不安な点があれば歯科医師に相談することをお勧めします。

このコラムが、皆さんの歯と口腔の健康維持に役立つ情報となれば幸いです。
なかの歯科・矯正歯科では、皆様の健康な笑顔のために、日々努めております。

ご不明な点やご相談がございましたら、お気軽にご連絡ください。

岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」 院長中野 浩輔

• 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
• 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
• 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
• 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設

当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。