インプラント周囲炎：治療と予防について
歯科インプラントは、欠損した歯を補完するために非常に効果的で持続的な治療法とし
て広く受け入れられています。
しかし、いくつかの重要な側面を正しく理解し、適切なケアと予防策を取ることが非常に重要です。
その中でも、インプラント周囲炎は知っておくべき問題の一つです。
この記事では、インプラント周囲炎について詳しく解説し、治療と予防についてのアドバイスを提供します。
インプラント周囲炎は10年ほど前から国内だけでなく海外でのインプラント学会でも
もっともホットな話題です。
【インプラント周囲炎とは何ですか？】
インプラント周囲炎は、インプラント周囲の歯肉と骨に炎症が生じる状態を指します。
この炎症は、歯周病と似た症状を示すことがあり、早期に対処しないと、
インプラントの安定性に悪影響を及ぼす可能性があります。
重度まで進行すると、インプラントが抜け落ちることがあります。
インプラント周囲炎の主な原因は、細菌が歯周ポケット（インプラント周りの隙間）に蓄積し、
感染を引き起こすことです。
【インプラント周囲炎の症状】
インプラント周囲炎の症状は、以下のようなものがあります：
歯茎の腫れや赤み
歯肉からの出血
歯周ポケットの深さの増加
インプラント周辺の違和感や痛み
インプラントの不安定感
これらの症状が現れた場合、歯科医に相談することが大切です。早期に治療を受けることで、問題を進行させるリスクを軽減できます。
【インプラント周囲炎の治療】
インプラント周囲炎の治療には、症状の重症度に応じていくつかのオプションがあります。
主な治療法は以下の通りです：
①歯石のクリーニングとプロフェッショナルな歯周療法： 軽度のインプラント周囲炎の場合、
歯周療法の専門家による歯石のクリーニングや感染の制御が効果的です。
これにより炎症が収まり、健康な状態に戻すことができます。
②外科的手術： 重度のケースでは、外科的手術が必要となることがあります。
感染した組織を取り除き、健康な組織を促進するための手術が行われます。
これにより、インプラント周囲の状態が改善されます。
このオペは当院でもすることが多いです。
③抗生物質治療： 感染が広がっている場合、抗生物質が処方されることがあります。
これは手術前や手術後に感染を制御するために使用されます。
【インプラント周囲炎の予防】
インプラント周囲炎を予防するために、以下のポイントに注意することが大切です：
①定期的な歯科検診とクリーニング： 歯科医による定期的な検診とプロフェッショナルな
クリーニングを受けることで、インプラント周囲の清潔さを維持できます。
②適切な歯みがきとフロスの使用： 歯周病を予防するために、歯みがきと
フロスを日常的に使用し、歯周ポケットを清潔に保ちましょう。
③禁煙： タバコを吸うことは歯周病とインプラント周囲炎のリスクを増加させる
要因の一つです。禁煙を検討しましょう。
④健康な食生活： バランスの取れた食事を摂り、インプラント周囲の健康を維持しましょう。
⑤ストレス管理： ストレスは免疫系に悪影響を及ぼす可能性があるため、
ストレスを管理し、免疫力を高めましょう。
まとめ
インプラント周囲炎は、インプラント治療を受けている患者にとって注意が必要です。
せっかく高いお金を支払って、痛い思いをして手に入れたあなたのインプラント
インプラント周囲炎を予防して、何時までも美味しく食事を続けて下さい。
岡山の歯医者
「なかの歯科・矯正歯科クリニック」
院長中野 浩輔
- 昭和62年3月 岡山大学歯学部 卒業
- 昭和62年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 研修医
- 昭和63年4月 岡山大学歯学部第一補綴科 文部教官助手
- 平成4年4月 「なかの歯科クリニック」を開設
当院は、岡山市北区矢坂東町での開院当初から3つのスローガン「待たせない」「痛くしない」「よく説明する」を掲げた歯医者作りをしています。
