Dr.中野の活動記録
2005-2-13
熊谷セミナー
今日は熊谷崇先生のセミナーに参加するためにお昼前に家を出る。
熊谷崇先生は、山形県酒田市で開業されている歯科医師の先生であるが
日本全国の歯科医師で知らないものはいないほど有名な先生だ。
カリオロジーと言う虫歯の学問を、日本にいち早く紹介したり
歯を守る予防歯科診療、定期的な歯科医院でのメインテナンスを
受けることで日本人の歯を欧米並みによくしようという試みを
かなり前から提唱されている先生だ。
私と当院のスタッフは熊谷先生の提唱する日本ヘルスケア研究会の会員でもある。
実は私はかなり以前に熊谷先生のグループを岡山にお呼びした事がある。
岡山大学歯学部の同窓会の予防歯科セミナーを開催したときに
ほとんどお会いした事も、話をした事もなかった熊谷先生に
私は長々と「ぜひ岡山に来てください!」と言う熱い思いを手紙を書いた。
熊谷先生はその当時から時の人で一年中セミナーの予約が一杯!
岡山に熊谷、岡、藤木のヘルスケアの3名のご大家の先生をお呼びすることに
成功した私は同窓会のなかでの賞賛の嵐に鼻が高かったものだ。
今日の会場はそのときと同じ岡山商工会議所の1階のセミナールーム。
当時の熱い思いが呼び起こされて早くも私の気持ちはヒートアップ!!
セミナー一番乗りを目指して1時間前から会場入り!
準備中の熊谷先生に同窓会の名刺を渡してのご挨拶は忘れない。
今日のセミナーのタイトルは「患者から信頼される診療所づくりとは?」
ビデオを含めて4時間のセミナーを今年63歳になる熊谷先生は精力的にこなした。
セミナーで心に残ったフレーズは
Q1,自分自身が自分の歯科診療所に患者として行きたいと思うか?
Q2,自分の歯科診療所は国際基準を超えているかどうか?
熊谷先生は、日本の多くの歯科診療所は欧米に比較してかなりレベルが低い。
私達日本の歯科医師は保険にドップリと漬かって大切な何かを見失っている。
患者のプライバシーや感染予防のために個室での診療も
歯科衛生士専用の個室や定期的なメインテナンスも欧米では当たり前と言われる。
私達歯科診療所の目標は「人々が生涯にわたって口腔の健康を
維持し、健全な機能を全うすること」と言われた。
本当に熊谷先生の話を聞くと私は体中に力がみなぎることを感じる。
熊谷先生より20歳以上も若い私達の世代が
先生の意思を継いで日本の歯科治療を変えようと頑張らないといけないが
先生はまだまだ衰えそうには全く見えなかった!!