歯医者でのセカンドオピニオン
歯医者でのセカンドオピニオン
私は長い間、歯科衛生士学校の講師をしていまして
「歯科医療倫理」という難しい学問を担当していました。
セカンドオピニオンという言葉は、講義の中で衛生士学校の学生さんにも
何度となく口酸っぱく説明していました。
歯医者のセカンドオピニオンというのは、かかりつけの歯医者さんで
たとえば、この歯を抜かないよくなければいけないと言われ時に
他の別の歯科医院で本当に抜かないといけないのかどうか
他に残せる治療法がないのかどうかということを聞く権利のことです。
大事なことで繰り返しますけど、セカンドオピニオンとは
患者さんの権利であります。
では、どのようにその権利を行使すればいいのでしょうか?
ある方から聞かれた質問は「セカンドオピニオンに行く時に
今のかかりつけの歯科医院で私セカンドオピニオンに行きますと
言った方がいいかどうか?」という質問です。
正直な話、当院の患者さんでも他の医院にセカンドオピニオンに
行かれる方はもちろんいらっしゃると思いますし
私は患者さんの権利ですから、止めることは決してありません。
ただ、正直他の歯科にセカンドオピニオンに行かれると聞くと
うちの歯科での説明がまずかったのか?とか、何かまずかったと思いますから、
まずは他の歯科医院にセカンドオピニオンに行くという場合は
今行ってる歯科医院にそういうことを言う必要はないと私は思います。
当院でも、一番多いセカンドオピニオンが
今の歯科医院で、「この歯を抜いてインプラントをしないといけないと
言われた何とか残す方法はないですか?」という質問です。
これは統計は取ってないんですけど、私の肌感覚でいうと
半分いや60%以上は当院では残すことができています。
例えば CT を撮って、マイクロを見て、外科的手術をするとか
いろんな方法で歯を残すことができます。
ただ、逆に言うと40%ぐらいがどうした手に縦割れしてる場合だとか
どうしようもなくて当院でも抜かないといけないですね、という説明を
させてもらうこともあります。
そういった場合、患者さんの反応は当院で残すことができるのであれば
今の歯科ら転院するので、当院で歯を残す治療してくださいと言われます。
ただ逆に、当院でも抜かないといけない場合は、前の歯科に戻りますと
多くの方が言われます。
また、ある方から、初診時に歯医者に行ったときに、
「ここに虫歯があるからすぐに歯を削らないといけない、
今から直ぐに削ります!といきなり言われた場合、
それは断ることはできますか?」
という質問がありました。
ある時に別の歯科医院で6本虫歯が見つかって、全部削って銀歯にしないといけない
と言われた方が、当院にセカンドオピニオンで来られました。
結果、その6本はすべて初期虫歯という段階であり、今削る必要はないと言う
結果になりました。
大事なことは、すぐに初診時の歯医者でいきなり歯を削ることはやめてくださいということです。
必ず後悔します。
先日も、別の歯科医院で初診時で歯の神経を6本取られたという方から相談メールがありました。
では、どうすれば良いか?と言うと
「今から直ぐに削ります!」と言われた場合は
私は歯科治療が怖いので一度考えさせてください
心の準備ができてから治療をお願いします!と言って
その場を切り抜けてください。
日本の歯科は、インフォームドコンセントと言って「説明と同意」
私たち歯科医師がしっかり説明して、患者さまがそれじゃお願いしますと
同意した上での治療が普通になってます。
しかし、まだまだ岡山の歯科医院でも説明もなくにすぐに
麻酔して削る歯科もあるみたいですから、セカンドオピニオンだけでなくて
すぐ削る歯医者、すぐに神経を取る歯医者は要注意です気を付けください