Dr.中野の活動記録
2005-1-31
インプラントの骨の再生
先日の日経の記事に日本メディカルマテリアルが骨の再生を2倍に促進する
素材を開発したと書かれていた。
日本メディカルマテリアルは京セラと神戸製鋼が共同で設立した
医療材料メーカー!当院のインプラント治療のほとんどは
この日本メディカルマテリアルのインプラントだ。
記事によると新材料は「ベータ、リン酸カルシウム」と蟹などに含まれる
「キチン」を組み合わせているらしい。
従来より骨の再生のスピードが2倍に促進するらしい。
今日インプラントのオペを受けたある方は骨が幅も高さもなく、
そのままではインプラントが不可能であったために6ヶ月前に
当院で骨を増やす再生手術を受けた。
使用したほとんどの材料はこの会社の材料だった。
6ヶ月待ってと骨の再生を確認して今日やっとインプラントを埋め込む処置まで
進むことが出来た。
しかしその記事が事実なら6ヶ月が3ヶ月になる。
インプラントを植え込んで3ヶ月待つのが1,5ヶ月となる。
インプラント治療のひとつの大きな欠点が期間が長く掛かる事!
再生医療の研究が進めば、この大きな欠点が少しでも改善される事になる。
日本メディカルマテリアルの頑張りに期待する。
インプラントに未だに恐怖感や嫌悪感を持つ方も多くいらっしゃる。
歯科医師の中にでも「インプラントは悪魔の囁き!」
と否定的なものもまだいる。
しかし今は大学にもインプラント専門外来が出来て
研究も進み、かなり安全性も高く、メリットの多い治療になっている。
もし私自身が歯を失ったときは、両端の健康な歯を削ってブリッジを
入れるより、このインプラントを第一選択として受け入れるだろう!!