残根(ざんこん)とは
患者様から四柱推命の
お高いソフトを頂いた。
自分の生年月日を記入して喜ぶ!
スタッフの生年月日を記入して
スタッフと共に四柱推命を楽しもうと
思って、ふと我に帰る。
当院のスタッフはべテランが多い。
10年強の選手が多い!
誕生日の話は出来ても、生年月日となると??改まって聞きにくい!
今日も忙しいう一日!
患者様の歯茎に埋もれた歯の根っこを何とか
深い所まで歯茎を削って、表に出して仮歯を作りながら
ふと思った。
当院では他の歯科医院で抜歯宣告された歯を残すことが多い。例え根っこにひびが入っていても、虫歯が深く歯茎の中に埋もれていても残すことが多い。
先日参加したインプラントのセミナーでは
このような深い虫歯は全て抜歯してインプラントを入れていた。
インプラントの予知性が高まっている今、本当に
この虫歯の深い根っこ(私達は残根 ざんこん と呼ぶ!)
その残根を無理に残して歯を入れるのが本当に患者様の
利益なのであろうか?
でも、もしこの歯が自分の歯だったり、家族の歯だったなら
私は決して安易に抜歯をしないで、その歯の寿命を1年でも2年でも
延ばす延命処置をすることだろう。
予知性が高いからと安易に抜歯をする風潮には賛同できないし
戦略的抜歯と言って目的を持って早めに抜歯をするなんて
私にはどうしても行えない行為である。
しかしそんな私を保険行政が苦しめる。
当院の保険の被せは2年間の保証期間がある。
歯を被せて2年以内に問題が起きると保険でそのやり直しの
金額は保証されない。
もちろん患者様から頂く訳にはいかない。
となると全て医院の持ち出しで再治療をしないといけないのだ。
当院の自費のセラミックの場合は保証期間の2年間が5年間に延長される。
簡単に抜歯をする風潮に流れる今の歯科の流れは
こんな所に大きな根っこがあるかもしれない。
アメリカではもっとひどい!
日本では絶対保存する歯をどんどん抜歯している。
それにも理由がある。
無理に歯を残してその歯が数年以内に問題を起こすと
訴訟社会のアメリカでは容易に患者様から裁判を起こされる。
裁判費用や訴訟費用の高いアメリカの歯科医は
日本の歯科医より間違いなく多くの歯を抜歯する選択をする。
日本でも近い将来間違いなくそんな時代が来る。
予防歯科が根づきかけた日本で、一方では安易な抜歯がまかり通る。
本音と建前!表と裏!
抜歯か保存か?
今日も多くの悩みが私を襲う!