クラブSスタッフ発表会
17日の土曜の診療はほとんどのスタッフは
早めに診療を上がりコンフォートホテルに移動。
毎年恒例のスタディグループ「クラブS」の
スタッフ発表会だった。
「クラブS」はシンフォニービル横の「しみず歯科」の清水先生を代表に
10年以上前から岡山の前向きな歯科医師が集まって
毎月例会を開き、症例検討会や項目を絞って勉強会を行っている。
クラブSの名前は私の発案で決まった。
SはスペシャルのS,スピーシフィックのS,シンフォニーのSの集合の意味であり
決して「サディストの歯科医師」の意味の「S」ではない。
その「クラブS]は毎年1回新年会を兼ねてクラブSに加入している
歯科医院のスタッフが集まってスタッフ発表会を開いている。
今回の発表も各々の歯科医院の個性が光る。
F先生の「パラパラ」に始まり、矯正治療における癖、チェックバイトの取り方など
学術的な発表も続く。
今年の当院の発表はスタッフではなくて院長の私が行った。
私の発表は「歯科医院の理念経営」
当院は15年前に今の地で歯科医院を新規に開業した。
その時は治療椅子3台。歯科医師は1名、スタッフは歯科衛生士4名で始まった。
その当院も今年の4月には歯科治療椅子11台。
歯科医師常勤4名、非常勤6名、歯科衛生士常勤6名、非常勤8名
受付、歯科助手、事務員などが8名 合計32名を有する歯科医院となる。
そう聞くと「成功している歯科医院」のイメージを持たれるかもしれないが
今までの15年間は苦悩と失敗の連続であった。
3年前までは朝礼も終礼もなく、スタッフと話もほとんどしなかった私だったが
「私の歯科診療に対する熱い思いはスタッフ全てがきちんと理解してくれている!」と大きな誤解をしていた。
しかしそれは本当に大きな誤解であった。
その当時スタッフが私に対して持っていた思いは
「医院の方向性が見えない!」「院長の考えていることがわからない!!」
そう言った不信や不満が医院の中に大きく積もっていたのだ。
そんな時に私はある1冊の本に出会って
明確に医院の方向性をスタッフに示すことができた。
医院のミッションとクレドをスタッフと共に作っていった。
朝礼、終礼もスタッフからの提案で始めた。
1時間のミーティングを毎週行い、2ヶ月に1度は4時間に及ぶロングミーティングで私が医院に対する熱い思い、歯科医院の仕事を通じてスタッフにどのような
人間に成長してもらいたいかを熱く語った。
言葉にすると簡単なように思えるが、苦難と大きな壁に何度も何度もぶつかる
ここ数年であった。
しかしその大きな壁1つ1つ乗り越える毎に当院の規模は不思議に大幅に大きくなっていった。
3年前はスタッフの数は10数名だった。
それがわずか3年間で2倍から3倍へと増えたのだ。
その経験を「歯科医院の理念経営」として私達の仲間である
クラブSのメンバーに私は熱く語りたかった。
ここにいるメンバーは必ず私と同じ経験をする。
その時に私の経験を聞くことで必ず何か役に立つはずだ。
1医院の発表時間は15分間だった。
先日スタッフの前の予行演習では20分かかった。
昨日の自宅での予行では30分間かかった。
会場の関係、懇親会の時間もあるために必ず15分間で話を終えないといけない。
話の始まりはスムーズに始まった。
時計を見ながら進めた私の話は、途中から加速度を増して話の
スピードが上がった。上げざるを得なかった。
15分間を少し超えて私の話は終了した。
十分に私の思いを伝えることができなかった。15分では全く足りなかった。
そして大きなフラストレーションが私に残った。
しゃべり足りない!来年のクラブSではリベンジしたい!!