上海サバイバル旅行
昨日の深夜、無事私達は岡山に帰ってきた。
私達10名は、あの過酷な上海サバイバル旅行から
帰ることが出来て、お互いの無事を抱き合って喜びあった。
それだけ今回の医院研修旅行は過酷なものであった。
木曜日の夜に20名のスタッフはアイナリーホールでカシータの
高橋さんの話を聞いた。
そして私と妻はそのまま懇親会に突入した。
翌日から上海にスタッフ10名で行くことは分かっていた。
翌朝の集合時間は早朝の5時!
懇親会から早めに帰宅した私だったが
慣れないシャンパンに興奮したのか?それとも遠足の前の日の
子供の心境なのか?全く寝付けない!!
例によって例の如く一睡もできない。
今回の上海旅行は現地滞在時間を長く取りたいので
岡山発ではなくて広島空港発を選択した。
長時間の高速の運転の前に疲れや寝不足は大敵だ。
何とか眠りに入ろうと努めながら、後一歩で睡眠突入と思った時に
早めに設定された目覚ましの音で飛び起きる。
「まずい!出足でしくじった」
大切なスタッフを引き連れて行く上海医院旅行では、私は幾つかの明確な
目的を持っていた。
①飛行機、ホテル、レストランでの素晴らしいレベルのサービス業に、スタッフを触れさせる。
②上海の食の文化に触れて、食を司る私達の職業意識を高める。
③上海で開催される上海デンタルショーに参加して、最新の機械を格安の料金で手に入れる
④海外から日本を眺めて、自分をそして自分の歯科医院を見つめなおす
ー俯瞰するー
⑤スタッフと3日間朝から晩まで行動を共にしてチームワークを鍛える。
確かに私は出発までは明確な目的を持っていた。
上海デンタルショーの開催については、岡山のモリタの営業所長さんに無理を言って資料を揃えてもらった。
ホテルは上海の最高峰!フォーシーズンズホテル上海を抑えた。
レストランは朝食、昼食、夕食まで全て、どのレストランで何を食べるかまで
完璧に決めていた。
観光のコースプランもばっちり!
院長が添乗員でもあるこの上海医院旅行は、極楽旅行になり、
スタッフは皆笑顔と笑い声が絶えない3日間になる予定だった。
しかし実際は異なった。
どこでボタンを掛け違えたのだろうか?
上海空港に到着した時点で、既に2名のスタッフが喉の不調を訴えた。
そして全てのスタッフの意識から決して忘れる事ができないあのような3日間になろうとは、一体あの時、誰が想像したであろうか?
全ては私の責任である。