歯医者のメンター
あの日本を代表する歯科の出版社より
原稿依頼が私に入る。
これは大きなチャンス!
このチャンスをつかんで次のステップへと
必ず繋げたい!!
しかし文章を書けとは言われても
セミナーで話をしろとは最近言われない。
私の話は面白くないんだろうか?と少し悩む。
先日のロスアンジェルスでのインプラントセミナーで感じたこと。
それはメンターの存在である。
メンターとは自分の人生における師である。
本田健さんの著書などで、日本でもメンターと言う言葉は市民権を得た。
日本人は一般的に「自分のメンターは誰それ!」とは普通は話さない。
しかしアメリカ人や韓国人の歯科医師の先生も自己紹介の中で
このメンターと言う言葉を普通に使うのだ。
「ハン先生は私のメンターです。」
「福岡の元先生はメンターで、本当にお世話になっています。」
そう言いながらメンターの先生に向かって熱い尊敬の眼差しを向けるのだ。
いやはやこれには驚いた。
ジェームススキナーのセミナーではモデリングと言う言葉が良く使われる。
モデリングとは真似をすること!
自分がモデリングする人を見つけて、その方の真似をすることが
一番早く簡単に結果を出せて、成功に近づけると話す。
メンターを見つけてモデリングすれば一番早く結果が出せるのだ。
私にもメンターは数名いる。
ビジネスの分野では数名のメンター!もちろん私より年下の
メンターも大勢いる。歯科の分野でも数名のメンター!
他の分野でも私が尊敬でき、愛してやまない大勢のメンターがいる。
しかしふと考えると私にはインプラント治療において
メンターと呼べる先生が一人もいないのだ。
もちろん日本のインプラント治療をリードする素晴らしい先生を多く私は知っている。
でもその中には、私が心を割ってインプラント治療について相談できるメンターは
一人もいないのだ。
メンターは探すものではない。
必要な時に必要に応じて自分の前に現れるものだ。
そう私は信じている。
私のインプラント治療のメンターはいつ私の前に現れるのか?
できれば私より10歳ほど年が上で、人間性の高い歯科医師の先生をメンターと仰ぎたい。
「いやいや、若くて綺麗な女性のインプラントをバリバリこなす先生に、
手取り足取り教えてもらいたい!髪はロングで白衣は長袖!白に限る!!」
なんて鼻の下を伸ばしながらメンターとは別の次元の妄想を膨らませる「おやじな歯医者」であった。