エンド治療セミナー
撤去する方が、よっぽど大変で難しいと
心から実感した。
特に昔の板状のブレードタイプインプラント!
ピエゾと言う機械があって本当に良かった。
入れるより外す方が、数倍難しいインプラント
でも、20年以上しっかりと機能を果たした
このインプラントを撤去する役目を仰せつかるだけでも
歯医者冥利に尽きると思う!!
日曜日は、私は大阪に移動してカボ社で開催された
中村健太郎先生のエンド治療セミナーに参加した。
エンド治療とは、歯の神経、根っこの治療のことであるが
私の中では中村健太郎先生は、補綴(ほてつ)
被せやブリッジ、インプラント治療に精通された
セミナー講師の先生と認識していたのだが私の認識は甘かった。
中村健太郎先生は、日本における歯の神経の治療と
アメリカやヨーロッパにおける歯の神経の治療の違いを
わかりやすく説明された。
日本ではまだ少数だが、アメリカやヨーロッパには
エンド専門医と言う、歯の神経の治療をする専門医の
先生が多くいる。
そのエンド専門医では、術前にほぼ100%CTを撮影して
ラバーダムと言うゴムでできたカッパを使用して
マイクロと言う顕微鏡を使用して、ニッケルチタンと言う
最新の器具をしようして、歯の神経の治療を行う。
抜髄と言う歯の神経を最初に取る治療の成功率は
90%以上を誇る。
ただし、治療費も高額で1つの神経の根っこで10万以上を
チャージするのは普通のことである。
大きな奥歯、大臼歯であれば、1本で根っこの治療費だけで
30万円から40万円チャージされる。
比較して日本ではトータルで数千円の治療費で済むのだが
成功率は30%以下と言う文献もある。
日本の神経の治療は安かろう!悪かろう!!となっている。
しかし、そんな中でも、日本の真面目な歯科医師は
例え保険の範囲内でも、例え一番の不採算部門でも
一生懸命歯の根っこ、神経の治療を行っている。
そんな中での中村健太郎先生の話は感慨深いものがあり
凄くためになり、取り入れたい項目も凄く多くて
日曜日、わざわざ大阪まで足を延ばした甲斐が
あるとうれしく思った。
岡山に戻り、さっそくいつもお世話になっている
歯科材料店の担当の方に、カボ社のスケーラーと言う機械と
根っこの治療専門のインスツルメントの見積もりをお願いする。