支那事変
今日、歯科衛生士学校の学生さんが2名見学に来られることになっていた。
しかし約束の8時半になっても姿が見えない!
スタッフに情報を求めると、それらしき黒いリクルートスーツ姿の2名が
当院と全く反対方向に歩いていたと言う情報をキャッチ!
「そこを絶対に動かないで!!」と電話をかけて、急いで車で迎えに行く!
当院に来るには常識は通用しない!
コツは、バス停から、病院や施設がある方向と反対の寂れた(さびれた)方に行くこと!
以前後輩の歯科医師に言われたこと!
「岡山一、辺鄙(へんぴ)な場所にある歯医者!」
辺鄙で悪かったなと悪態を付いても仕方が無い!
事実なのだから!!
それでもわざわざ探し出して来院してくれる患者様に感謝!感謝!!
いつかは一等地にドーンと移転開業したい!!(夢のまた夢)
衛生士学校の学生さんにも、ろくすっぽ挨拶しないまま、
大きな巻き寿司を1つ食わえながら、急いで往診に出かける。
今日はある施設でSさんの前回完成した新しい入れ歯の調整を行った。
Sさん:「先生、今日は外は寒いですか?」
私:「いえ!2月の一番寒い時期を考えると、そう寒くはないですよ」
Sさん:「私の主人は2月5日に葬式をしたんです!
兵隊さんの吹くラッパが、寒くて音が出なかったんです!
それでこの時期は、いつも思い出して、外が寒いか気になるんです」
兵隊さん?
私:「いつご主人は亡くなられたのですか?」
Sさん:「60年前になります!支那事変の時です。」
支那事変!日中戦争か?
60年前にご主人を亡くされたSさんは今は97歳!
この様な方々が今の日本を築いてくれた!ここまで発展させてくれた!
支那事変の話を聞きながら、とても胸が熱くなる私であった。
高齢者の一番の楽しみは「食の楽しみ!」
いつまでも自分の口から美味しいものを食べたい欲求だ。
私は日本が大好きで日本人であることに誇りを感じている。
今の日本を支えてくれた高齢者の方に喜んでいただける入れ歯作りを、
やはり今年は学びたい!!喜んでもらいたい!!!