ゲスの極み乙女
インプラントセミナーの打ち合わせのため
診療後、ANAクラウンプラザホテル岡山に
来る。
やはり私の悪い予感は的中した!
今のネット環境、HPはそうなっていたのか?
そこまで進化、変化していたのか??
週末までに私は全ての資料を作り治す!
全ては参加される先生方に喜んでもらうため!!
日曜日、東京で凄い方との打ち合わせが終わった後
飛行機の時間まで時間があった私は、銀座やお台場に
行くことも無く、まっすぐに羽田空港へと向かった。
羽田空港のラウンジでお茶を飲みながら、
溜まっている仕事をしようと思っていたからだ。
羽田空港にはフライトの2時間前には到着した。
いつもの田辺書店で3冊のビジネス書を購入!
まだ2時間もあるから、仕事であるメインを前に
前菜でも如何なものかと、私は1冊のビジネス書を
椅子に腰かけて読み始めた。
少し時間が経過して、ラウンジの私の前の席に、
一人の美しい女性の方が腰かけられた。
そこまでは普通でよくある話だが
そこからの展開は普通とは違っていた。
「すみません!」
私は目の前の座席の美人の方に
急に声を掛けられたのだ。
「すみません、そこにおいていらっしゃる
大前研一さんのご本、少し目を通させてもらっても
よろしいですか?」
「あ、はい!どうぞよろしければ、どうぞ!」
私は少しドギマギして返事をした。
本当に楽しそうに大前研一さんの新刊に
目を通されている美人の方に
今度は私からお声をお掛けした。
「失礼ですが、会社を経営とかされているんですか?」
女性が大前研一さんの新刊に興味を示すなんて、
普通の方では無いと私は感じたからだ。
そこから話は弾んだ。
驚いたことに、その女性の弟さんは
私と同じ歯科医師で、東京で歯科医院を開業されている。
しかも、その弟さんは二足も三足も草鞋を履かれる方みたいで、
歯科医師以外に農業に関する会社を別途経営されているし、
本も出版されているし、咀嚼筋を鍛える機械を考案されて、
何と、何と、その機械で特許まで取得されていると
言われるではないか?
特許?
東京!特許!!許可局!!!
驚いた私は、いきなりの早口言葉になってしまった!
でも1時間も話もすれば、初対面とはいえ
男性と女性の間の距離は縮まるものだ。
最後は、「また、お会いしましょう!」と
携帯番号を交換する私とその女性!
ここまでくると、私はその女性の方を
立派にナンパしていることとなる。
私の頭の中で「ゲスの極み乙女」「不倫」の言葉が木霊する。
木霊する!!