ピエゾアカデミーシンポジウム
シンポジウムの単なる前哨戦に過ぎなかった。
バルセロナ時間の10月2日の朝9時から
インターナショナル シンポジウム オブ ピエゾサージェリーは
始まった。
いや始まる予定だった。
しかし、開始時間の15分前に会場に到着している
歯科医師は全てが日本人の先生だった。
診療を休んでここまで来ているのだからと
お決まりの最前列の席をGET!
カメラ等の準備を終えて、後は開場を待つだけだった。
15分遅れでシンポジウムは幕を開けた。
私だけでなくて、日本人の歯科医師の多くの先生方が
感じられているように、許認可の関係もあるのだが
日本の歯科は世界と比較して大きな遅れをとっている。
イタリアのベルセロッティ先生が10年以上前に
開発されて、今では国産のピエゾも含めて
世界中の会社がピエゾの機械を開発、販売しているが
世界トップレベルのピエゾの有名な先生方の
プレゼンテーションは私も含めて会場の参加者の
先生方を痺らせた。
初日は日本のスピーカーの先生は、まずは東京の三好先生がご登壇!
ピエゾをつかったミニマルインベイシブなインプラント治療を
発表されていたが、海外のオーディエンスを前に
何度も笑いを取るなど、仕込みも完璧で驚いた。
二人目の日本人のスピーカーはUCLAの小川教授
光機能化の話をヨーロッパの先生方を前に
さすがに流暢な英語で話をされた。
そして、3人目のスピーカーは静岡の白鳥先生。
ピエゾをつかったブロック骨移植の症例を
凄く綺麗な写真と共にデザインされたプレゼンの中で
紹介されていた。
素晴らしい症例の数々にさすがのヨーロッパの先生方も
感動されていた。
その日の夜はガラパーティと呼ばれる参加者の懇親会が
スペイン村と呼ばれるバルセロナの小高い山の上の会場で
開催され、私たちも参加した。
午後9時に始まった、ガラディナーは
延々と続き、深夜12時過ぎて私たちは
やっとホテルに戻ることが出来た。
私の胃は3日目にして、かなりのモタレを感じていた。
万が一を思い、風薬等の薬を多く持参してい
た私だが
胃薬を持参しなかったことを心から後悔した。