お洒落なジャケット
本日から始まる2年間に及ぶ
クラブGPの1stラウンドに
参加した。
クラブGPの1年目は国内ラウンド!
東京と大阪で日本の歯科医師のトップの
先生からレクチャーを受けて実習をする。
そして2年目は海外ラウンド!
ロスを始め、世界に飛んで
世界から学ぶと言う壮大なコースである。
ロスのメインはサーシャの4日間のインプラントコース!
私は来年のために、今年のGWにロンドンに飛び
ロンドンでサーシャの3日間のコースを受けた。
そのクラブGPの記念すべき大1回のゲスト講師は
我らSJCDの大ボス山崎長郎先生である。
山崎先生とランチを食べながら
私たち参加者は先生が着られていた
そのお洒落なブルーのジャケットの
話題になった。
山崎先生のジャケットは日本では
既製品では最高と言われてブランドの
ジャケットだった。
そのお値段を聞いて皆がのけ反った。
ジャケットで1着70万から80万円
スーツ1着は100万円すると伺った。
「糸が凄く細かく、一度着ると手放せないね!」
いやー、我々のボスは最高にカッコよい!
実は私もその日はボスに会うので
一張羅のスーツを着ていっていた。
私が人生において、2度目に作った
オーダーメイドのスーツ!
ボスのスーツとは残念ながらお値段は
一桁安い10万円!
しかし、私が一番最初に作った
オーダースーツは特価の19800円!
それよりも5倍も高い私にとって
清水の舞台から飛び降りるほどの
高い高いスーツであった。
だから、私がここ1番の勝負の時に
必ず来て行くスーツであった。
なによりフルのオーダーメイドなので
私の体にバッチル、フィットするし
スーツの裏地は私の大好きな赤色である。
山崎先生のお話は鬼気迫る迫力さえ感じた。
日本の歯科の世界を引っ張る、いや世界の
山崎先生の臨床はやはり凄かった。
懇親会途中で私は一人抜けて
西麻布のあるワインバーに向かった。
そこで私は一張羅のジャケットをお店に預けて、
密談をしていた。
そして、私が帰るときあの事件が起こった。
「このジャケットですよね?」
「いえ、違います!!」
「では、こちらのジャケットですか??」
「いえ、それも違います!!」
私は自らお店のクローゼットに入る
私の一張羅のジャケットを探したのだが
どこにも無かった。
「申し訳ありません!起こってはいけないことが
起こりました!」
「別のお客さんが間違って着て帰られたようです!」
エッ!!
「いえ、いえ大丈夫です!
あれはオーダーメイドのスーツなので
30万円しましたが、大丈夫ですよ!!
ぜひ探して下さいね!!!」
と私は少しだけ嘘をついた。