ベルリンの歯科医院
凄く詳しい方に話を伺うことができた。
その方は以前ドイツ料理のお店を
経営されていて、今でもベルリンには
ドイツ人の友人多いと聞いた。
「ベルリンには美味しいものは無
いね!
ソーセージを食べながらビールでも飲んだら?」
しかし、ベルリンは今ヨーロッパでも経済が
好調なドイツの首都である。
ネットやミシュランンを調べると美味しい店が
あるはずである。
しかし、しかし、ベルリン2日目の夕食は
安全を考えてホテルの周辺で食べることにした。
時間も早く、まだ辺りは明るかったので
色々と歩き回ると、1件だけ凄くお客さんが
多く繁盛しているお店があった。
そこに入り、1品だけ肉料理を頼むと
案の定凄いボリュームの料理が出てきたが
味は凄く美味しかった。
ホテルのバーでビールを1本飲んで
その日は予定は全て終了した。
翌日は終日ベルリンで有名な歯科医院の見学を
日本のカムログインプラントの会社の方を通じて
お願いしていた。
デトレフ先生は数年前に日本のインプラント学界の
特別講演で呼んだこともある位、ドイツだけでなく
ヨーロッパのインプラント界の重鎮の先生である。
真面目なドイツ人の歯科医院の診療時間は凄く長く
朝の8時から夜の8時まで!
スーツにネクタイを締めて、日本からの
備前焼きのお土産を持って、ホテルから歩いて
クリニックへと移動した。
早すぎても良くないと思い
私は朝の8時ジャストにクリニックに伺った。
デザインされたビルの最上階が全て
デンタルクリニックだった。
海外の歯科医院に行くと驚くことが多く
私たち日本の歯科医院と比較して
贅沢とも感じるくらい広い診療所が多く
スタッフの人数は少なく、患者数も
少なく、クリニックにはゆったりとした
時間が経過している。
歯科医師の年収を聞くと日本の数倍の
年収があり驚くばかりである。
海外では歯科は保険が利かない国が多く
日本とは比較にならないほど、治療費が高いので
そんなことが可能になるのだ。
特にアメリカのトップの歯科医院では
私たちが聞いても、凄く高いと感じるほど
歯科だけでなく全ての医療費は高く、
国民は安い医療を求めてメキシコ等の海外に
出て行っている。
今回のベルリンの歯科医院での見学を
私は凄く楽しみにしていた。
なぜならグローバルスタンダードと言うものの
今でも日本の歯科は遅れている分野が多く
海外で普通に使用している材料や機械も
日本では未だに認可されていないものが多い。
8時にクリニックの受付に行き
「本日クリニックの見学のアポを取っている
日本の歯科医師の中野です。」と英語の名刺を出して
挨拶をするも、怪訝な顔をされた。
「あなたの見学のアポは入っていませんよ!」
数名の担当者が入れ替わり私の元に来て
「ボスに直接許可は取っているのか?」
「今日はインプラントのオペはないぞ?」
「何を見学に来たのか?」と根掘り葉掘り聞かれ
結局「ボスが来るまで1時間待って!」と言われる。
これは大変だ!アポが何かのミスで入っていなければ
この日、1日ベルリンにいても仕方が無い!
スマホでベルリン空港からパリ行きのチケットを
探し始めるも、当日なのでどのチケットも凄く高い!
そうしている内に1時間が経過して
ボスのデトレフ先生が登場!
見学を断られることを覚悟していたら
「ウエルカム!」と言われ拍子抜けした。
どうもデトレフ先生、聞いていたものの
スタッフに私の見学のことを話すことを
忘れていたようだ。
予定が1時間遅れたが何とか見学が開始して
ほっと胸を撫で下ろした。
わざわざベルリンまで来た甲斐があった。
広い診療室はもちろん個室で、全てがクールに
デザインされている。ユニットはカボ
と言うドイツブランド、歯科医師1人に
対してスタッフが2名付く6ハンド体制で
テキパキとした診療は進んだ。
インプラントに関する設備も完璧で
全て最新の機械を使用されていた。