Dr.中野の活動記録
2005-8-2
麻酔の音
歯の麻酔って、する方も、される方も嫌なものである。
歯の治療に痛みを伴わないための麻酔が痛いっ!て矛盾が
生じないように、なるべく無痛麻酔を心がけている。
麻酔薬は体温と同じ温度で管理をして、電動やコンピューター制御の
注射器を使用して、針も一番細い最細針を使用している。
今では使わなくなったが、以前海外でバイブラジェクトといって
特別な振動で痛みを和らげる機械が出た時は日本で発売される
かなり前から個人輸入して使っていた。
(今は故障して動かなくなった。アメリカまで修理で送る送料を考えると
怖くてお蔵入りしている。)
表面麻酔に凝った時期もあった。
デンタルショーと言う展示会でも積極的に無痛麻酔の
情報を探す。
なぜなら私自身が麻酔が大の苦手、恐怖症だからだ!
それでも完全100%無痛とはなかなかいかない!
当院の無痛麻酔はあくまで無痛を目指す麻酔のレベルに過ぎない!
患者様から「今日の麻酔全然痛くなかった!」とか
「最近では歯の麻酔は注射ではないんですね!」(実は今でも注射!)
と言われるとうれしくて天にも昇る気持ちになる。
しかし麻酔注射の瞬間、患者様がしかめっ面をされると
この麻酔は失敗したと気持ちまで落ち込んでしまう。
私の母校の岡山大学歯学部の小児歯科の岡崎先生は
本の中で「麻酔の音を聞きましょう!」と書かれている。
「ぶすっ!」「ぶちっ!」と言った音はしていませんか?
「すー!」「ふ-」と言った音のする麻酔を目指しましょうと
言われる。
この麻酔の音を聞けとは、名言だと私は思っている。
しかし針を使った注射の麻酔はやはり限界があるように感じている。
これからの時代は「氣」を使った東洋医学を併用した麻酔を
勉強したい!
表面麻酔の代わりに麻酔を打つ場所に、私の指先から「氣」を送る。
そして痛みなく麻酔をして治療を終える。
でも「氣」って書くだけで何となく怪しい!
でも私は怪しい歯医者を目指したい!!