歯の写真は何のために撮るの?
「イオンにはもう行かれましたか?」
今日の岡山西ロータリークラブでも
私は先輩の医師の先生2名に同じ質問をした。
「いやまだ行っていないんです!!」
医師の先生2名は同じようにそう答えた。
「中野先生はどうですか?」
「はい!もう4回も行きました!」
何てノーテンキな返事はあの場ではできない!!
土曜日の夕方と日曜日の終日
私は神戸の三宮にある高田歯科医院に伺って
口腔内写真撮影ハンズオンコースを受講した。
もちろん当院にはカメラも数台あるし
ほとんどの患者さんの口腔内写真を撮影している。
「そもそも口腔内写真を私たちは何のために
わざわざ撮影しているのか?」
その答えは、患者さんによりレベルの高い
歯科臨床を受けてもらうため!
写真は私たちがよりレベルの高い歯科臨床を
行えるようにするための必ず必要な検査である。
臨床のレベルが高い歯科医院ほど
多くの口腔内写真を撮影していることは
間違いない!
口腔内写真をしっかりと観察することで
肉眼では見落としていたことに気が付くことも多く
しっかりとした治療計画を立てるためにも
最初と最後を比較するためにも必須なアイテム
なのだ。
当院では開業時より写真撮影をしていて
かなり前だがプロの方に当院に来てもらって
院内でスタッフと一緒に写真撮影の実習をしたこともある。
そんな私だが、最近では写真撮影は全てスタッフに
任せっきりで、カメラを触ったことすらなかった。
時代は数年前からデジカメに代わり、
カメラも変わったので、私は医院の中で
一人「浦島太郎」のように取り残されていた。
「院長が写真をきちんと撮影できないと
スタッフに教えることはできませんよ!」
高田先生は言われる。
そして、私は重い腰を上げて再度
基本に帰り口腔内写真の14枚、15枚を
3分間でしっかりとしたピントと構図で
撮影できるように特訓を受けた。
日曜日は朝の10時から午後5時まで
口腔内写真撮影の相互実習!!
最後には一眼レフデジタルカメラを持つ
私の手が疲れでプルプルと震えた。
午後4時までと思っていた私は4時少し前に
終了が午後5時と聞いて悲鳴を上げた。
普段しないことをすることは
本当に体力と精神力を使う!!
でもスタッフから信頼されるには
今更ながら、この年からでも
きちんとした写真が撮影できるように
なりたいと心からそう思った。
高田歯科の診療室から歩いて数分の場所で
ルミナリエが開催されていて凄く大勢の
方で神戸の街は賑わっていた。
寒い中、とぼとぼとと神戸の街を他の人たちと
反対方向に歩きながら私はこう思った。
「もっと早くから、ちゃんと
勉強しておけば良かった!!」
いやまだ遅すぎることはない!
誰にでもできることは
絶対この私にもできる(はず?)