そうじゃ吉備路マラソン 2014 その2
と言う妻からのアドバイスもあり
完璧な糖質OFFダイエットはしばらくは
少し控えることにした。
50歳の新陳代謝の落ちている私が
短期間で7キロや8キロのダイエットに
成功したことは素晴らしい結果だと思う。
そんな反面、マラソン数日前から食べる
お米の味に感動。
いやー!炭水化物は美味い!!
そうじゃ吉備路マラソン、当日!
私も含めて10名のランナーはお揃いのTシャツを着て、
スタートラインに立った。
天気は良く、割と暖かく、風も無風に近く
マラソンをする環境では、ここ数年で
ベストに近いコンディションだったと思う。
私の今年のハーフの作戦は「コバンザメ走行」と「省エネ走行」
ソチオリンピックのノリディック複合の銀メダルのあの選手の
省エネ走行を真似て、ランでも足をあまり上げないで、
最後まで体力の温存を図る!
また、一緒に走るスタッフのすぐ後ろを走り
最小限の体力で最大の結果を求めたいと思っていた。
スタッフのタッギーは、2年連続新聞に名前が載るくらい
毎回素晴らしい結果を出すのだが、彼女のハイスピードに
付いて行こうと思うほど、私は身の程しらずでも
バカでもない!
ここはスタッフのウッチーに、まずはコバンザメのように
付いて行こうとそう思っていた。
私の20キロオーバーのランで聞くミュージクは音楽ではない!
「勝者のリーダーシップ」と言う堀紘一先生の
有難い言葉を聞きながら、足を進める。
しかし、スタート早々、ウッチ-の後ろに束ねた髪が乱れはじめ、
ウッチーは走りながら、ピンで髪を止めることに集中して、
どんどんと走るペースが落ちていった。
20代の彼女とを50代の私の体力差を考え
ここは余りのスローペースはまずいと感じた私は
ウッチーより一歩先に出て、自分のペースで走り始めた。
8キロの関門、12、5キロの関門は、制限時間の
数十分前で余裕でクリアできた。
ほとんど練習してなかった私だが当日の天候に恵まれて
15キロまでは順調に走ることができた。
3年前のフルマラソンの時は35キロを過ぎて大きな壁にぶつかった。
今回も15キロを過ぎて大きな壁にぶつかることになった。
両足の筋肉が硬直して思うように足を前に出すことが
出来なくなってきたのだ。足の爪先が凄く痛く、また爪が2枚、
3枚と剥げることを感じて焦った!
多くの思いが頭に過った!!
ここで足を止めて歩いたら、どんなに楽だろうか?
でも私も含めて、ハーフだけで4名のスタッフが
頑張って走っている。
誰もが同じ条件で自分の人生をかけて走っているのだ。
ハーフマラソンと思うなかれ!人生と思え!!
しかし、私の体は感心するが、本当に頑丈に出来ている。
ほとんど練習をしていない私が、さほど苦しい思いを
することが無く、この場で走り続けているのだから!
こんな体に生んでくれた両親に感謝しないといけない!!
そう思った私の目の前に、私の両親の姿が瞼に浮かんできた!!
浮かぶ?本物??
驚いた!!妄想でなかった!!!
実際の私の父と母が沿道で寒い中、私を応援しているではないか?
聞いてないよー!!
両親の期待の前、無様な姿を見せることはできず
私は人生最高のタイムでハーフマラソンを終えることができた。
「ありがとうございます」
「感謝します」
「愛しています」