凄惨な旅、アジア二都物語
今回の旅は、私が今まで大韓航空に
登場した合計のマイルが記念すべき
10万マイルを超えるフライトになる予定だった。
だから私は、その記念すべきフライトを
KEのキレイな客室乗務員の方と機内で
シャンパンで乾杯をしたいと目論んでいた。
しかし!しかし!!
現実は甘く無かった!!!
羽田空港を飛び出したKEは2時間以上の
フライトを順調に飛び、土曜日の遅い時間に
ソウルのキンポ空港へと到着した。
韓国のソウルには大きな空港が2つあり
1つが新しいインチョン空港であり
1つが以前のキンポ空港である。
両空港はリムジンバスや空港エキスプレスで
結ばれている。
キンポ空港に無事到着した私はリムジンは
既に終わったと聞いて電車でインチョン空港へと移動した。
30分ほどの移動時間であった。
私は日曜日の早朝の7時25分のフライトで
インチョンからバンコクへ飛ぶことになっていた。
そのフライト自体が10万マイルと超える
記念すべきフライトだった。
翌朝のフライトの時間が早いために
私はインチョンエアポートホテルを
ネットから予約していた。
インチョンエアポートホテルの場所を
私は前日ネットのグーグルマップで調べていた。
恐らくこのマップからは空港の駐車場にあるのでは
そう信じ込んでいた。
私はインチョン空港には過去数十回以上
行ったことがあった。
深夜の12時前に何とかインチョン空港に到着した私だが、
意外に照明が既に落とされて暗く
人がいないインチョン空港の淋しい状況に
少しだけ不安になった。
成田ほどではないが、ここも深夜は「人がいない!」
空港で出会った数少ない職員の方に
「エアポートホテルの場所は?」と聞くと
1階にあると言われたり、3階にあると言われたり
情報が混乱していた。
どうもインチョン空港の警備員や清掃員の方は
英語が余り得意ではないようだ。
電気が消えていた1階のインフォメーションカウンターの
中に人影を発見した私は、中の女性に
「エアポートホテルの行き方!」を質問した。
その女性は意外なことを口にした!
「搭乗券は持っていますか?」
「いや、E-チケットは持っていますが
まだカウンターで搭乗券の発券はしていません!」
「エアポートホテルはイミグレーションの中に
ありますから、搭乗券が無ければホテルへは入れません!」
「では、KEのチケットカウンターは空いていますか?」
既にその時には空港の電気はほとんど落とされていた。
「KEのチケットカウンターは、明朝にオープンします!!」
オー、マイ、ガーッ!
どうなる私???